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マスク生活で3大ライン(マリオネットライン・ゴルゴライン・ほうれい線)がくっきり!? 対処法は!? #40代お悩み
美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は、メイクでもなかなか隠すのが難しい「あのライン」についてです。
Contents 目次
3大ラインの悩みが尽きない…美容医療に頼るべき!?
3大ラインが何歳から目立ってくるかは骨格や肌質によって個人差も大きいところですが、目の周りに出る小ジワと違って、ちょっと保湿をがんばれば目立たなくなる感じでもないので悩ましいですよね! まずは敵(!?)を知ることから。各ラインの場所をおさらいしてみましょう。
1・ゴルゴライン……目頭からほおに向かって影を作る腺が、通称「ゴルゴライン」。疲れたように見えると言われています。有名なアクション漫画『ゴルゴ13』の主人公にこのラインが入っていることからついたという説もあります。暗殺者の険しい顔には似合うけど、美容的に極力出現してほしくないもの。
2・ほうれい線……鼻の両端から唇の両端に伸びる2本の線のこと。「シワ」と説明されることもあるが正確にはほおの境界線で、加齢によってくっきり目立つようになってくる。
3・マリオネットライン……口角からあごまでの筋肉がたるみ、縦に走る腺のこと。腹話術などで使われる、口が開閉できるタイプの操り人形の口もとに似ていることからついた名前。
さて、これらのラインには共通点があります。
それは「顔のむくみの放置」「インナードライ肌の放置」「油性ケアのし過ぎ」です。
まずはむくみについて。単純なお話ですが、むくんで肌がだぶつくと、その部分が重力に負けて3大ラインをくっきり目立たせてしまいます。とってもシンプルなしくみです。ですから毎日コツコツ、むくみ予防を行いましょう。むくみケアに必須なのは、顔の血行を促すこと。以前にも紹介した「つまみ美容」や、顔のツボ押しなどもおすすめですが、私が最近ハマっているのは「ひょっとこエクササイズ」です。
手ぬぐいをほお被りして口をすぼめて曲げたようなユニークなお面のひょっとこ。あの顔をすると、口角から耳下のラインまでがギューッと伸ばされるので、顔がすごくスッキリするんです! 絶対ふだんしない表情をして顔の筋肉を動かすのって、顔の筋肉に心地よい刺激を与えてくれます。日常的に動かさない部分を積極的に刺激すれば、血流も上がり顔がぽかぽかしてきます。今は人と会う機会が少なくなって、1日中無表情で過ごしてしまいがちですよね。デスクワークや入浴中など、ちょっとした時間にとり入れて、顔の筋肉を積極的に動かしましょう。
もうひとつ、私が昔からお伝えしている「油性のお手入れ注意報」も、3大ラインと大きく関わります。高級美容クリームは肌をやわらかくするので、たるみの原因になりやすいです。高級クリームを塗ると、ひととき、ふっくらさわり心地のいい肌になったような気がしますが、たるんでしまっては本末転倒。だから3大ラインが気になるのなら、寝る前に美容クリームを塗らないこと。使いたいなら「朝のみ」にしてください。私は寝るとき、化粧水のあと美容液を塗ってから、保湿力をキープするためにゲルを重ねるようにしています。
あとは表面がベタつくのに、じつは内側が乾いてしまっている「インナードライ肌」も、3大ラインの溝を深くさせてしまいます。半身浴をしながら肌の代謝を高めつつ、外からは毎日ローションパックでうるおい補給をしてあげましょう。どれもおうち時間を充実させるのにも役立ちます。おうちに着いてマスクをはずしたら、ぜひこんなケアをとり入れてみてくださいね。
取材・文/木下 頼子