「スパイスが好き」という人は少なくありませんが、塩分を控えるため、体の内側から燃えてダイエットによさそう!など、さまざまな理由から使われることも多い香辛料。ところで、香辛料のカロリーって、考えたことありますか? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「香辛料」です。
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【問題1】香辛料にも、じつはカロリーがあります。 いちばんカロリーが高いのは、次のうちどれ? (10g中)
□粒マスタード
□練りマスタード
□黒こしょう
□練りわさび
正解は…………?
「黒こしょう」です。
ダイエット中に、香辛料を食事にとり入れる人も多いかと思います。上記の食材10g当たりのカロリーは「粒マスタード」23kcal、「練りマスタード」17kcal、「黒こしょう」36kcal(「白こしょう」は38kcal)、「練りわざび」27kcal。香辛料のカロリーはゼロや低いイメージを持っているかもしれません。一度に使用する量は、あまり多くないので、カロリーを意識しないかと思いますが、意外と多いものもありますね。味のアクセントや食材の臭みを消してくれる効果が高い香辛料ですから、下味や隠し味などで、じょうずに使いたいものです。
香辛料の中でも、手軽に使用できる「唐辛子」は、野菜の仲間になりますが、何科の植物だと思う?
□マメ科
□ナス科
□ウリ科
□アブラナ科
答えは「ナス科」です
唐辛子は、意外にも、トマトやじゃがいもなどと同じナス科の仲間。ナス科・トウガラシ属です。ハバネロやハラペーニョなどの辛味のある唐辛子と、ピーマンやししとうがらしなどの辛味の少ない甘味種も同じトウガラシ属です。熟成が進むにつれて、緑色から赤く変化していき、辛味もアップしていきます。5~6月は、唐辛子の苗植えを始めるのによい時期です。比較的育てやすく、プランターでも育てることができるので初心者にもおすすめです。
最近は、辛いものブームでもよく登場する「山椒」。独特なしびれる辛さは、何の成分によるもの?
□サンショオール
□サンショロール
□サンショゲロン
□サンショシン
答えは「サンショオール」です
山椒のしびれる辛味成分は、「サンショオール」といい、食欲増進や代謝アップなどに効果があるといわれています。さわやかな香りと、ヒリヒリするようなしびれる辛さは癖になる人も多いのではないでしょうか。やわらかい若芽は「木の芽」と呼ばれるもので、お吸い物やあしらいなどに使われます。未熟な青い果実は「青ざんしょう」、熟した果実は「実ざんしょう」と呼ばれ、佃煮などに使われます。はじけた果実の皮を砕いたものが「粉さんしょう」。ウナギなどに欠かせない香辛料です。
山間の沢や渓流に育つ、辛味があり香りのよい日本特有の香辛料は、次のうちどれ?
□唐辛子
□しょうが
□しそ
□わさび
答えは「わさび」です
山間の渓流に自生する香味野菜である「わさび」は、日本特有のものです。水の中で育つものを「沢わさび」(水わさび)、畑で育つものを「畑わさび」(陸わさび)などと呼びます。「沢わさび」は生食に、「畑わさび」はわさび漬けなどに加工されることが多いそうです。わさびの独特な辛味成分は、「シニグリン」といわれ、すりおろすと、わさびの細胞膜が壊れ、酵素の働きで別の辛み成分を作り出します。この辛味成分には、殺菌作用があり、食中毒を防ぐ効果がありますので、梅雨時から夏にかけて活用したい香辛料です。
「デュカ」というスパイスやナッツを合わせた調味料があります。香辛料を中心に、砕いたナッツ類を組み合わせ、香りや食感を楽しめるこのスパイス、どこの国で生まれたものだと思う?
□トルコ
□スリランカ
□エジプト
□タイ
答えは「エジプト」です
アラビア語で“つき砕く”という意味を持つ「デュカ」は、エジプト生まれの調味料。フライパンで炒って粗くきざんだナッツと、すり鉢などで粉状にしたスパイス、岩塩などを混ぜればでき上がりです。とても風味がよく、サラダや蒸し野菜にかけたりオリーブ油と混ぜてディップソースにすると、いつもの野菜料理も少し違った雰囲気になります。エジプト料理では、ナッツ類はカシューナッツやアーモンドなどを使うことが多いですが、ナッツやスパイスの種類は家庭によって異なり、それぞれ違う味わいがあると言われています。