Contents 目次
A 焼き鳥、焼き肉など焼きもの
バッドチョイス!
焼いたものは消化酵素をたくさん使うのでNG
お酒の分解には消化酵素を多く使います。ダイエットをスムーズに進めるためには代謝のための酵素を残しておくことが大切。そこで、肴は消化酵素を消費しないものを選ぶようにします。焼き鳥、焼き肉など焼いたものは自然界に存在しないため、消化しにくいといわれています。消化しにくい=消化酵素を多く使うということですから、避けたほうがよいでしょう。
B チーズ、キムチなど発酵食品
ナイスチョイス!
発酵食品は酵素を補給できるからgood
チーズ、キムチともに発酵食品。酵素たっぷりの食べものですから、酒の肴としてはよいでしょう。昔ながらのつまみの定番「もろきゅう」も、野菜とみそから酵素をとれるので、とても理にかなっています。
C 刺し身など海鮮
ベストチョイス!
酵素の補給ができて、お酒の分解も助けてくれる最高のつまみ!
ローフードであるお刺身は、酵素が豊富なのがまずよい点です。さらに、ナイアシンという栄養素を含むため、お酒を飲んだあと、体内にできるアセトアルデヒドの分解を助けてくれるすぐれものなんです。お酒のあてのベストチョイスはお刺身です。
D からあげなど揚げもの
バッドチョイス!
高カロリーで酵素も大量消費するから、バッドチョイス!
ビールにからあげ。食欲をそそる組み合わせですが、ダイエット的に見ると、バッドなチョイス。からあげに限らず揚げものはカロリーが高いということもありますし、焼きもの同様に自然界に存在しないため、消化酵素をたくさん使います。
たとえば「カマンベールチーズ揚げ」というメニューの場合、チーズ自体はいいのですが、揚げるとNGとなります。
揚げものをどうしても食べたいときは、コンビニなどの揚げものではなく、串揚げ屋さん、からあげ屋さんの名店で、月1回程度、おいしいものを食べてほしいですね。ごくたまに、おいしいものをじっくり食べるほうが、体のためにもよく満足度も上がります。
【お酒の肴を選ぶときのポイント】
肴選びのポイントは「酵素」です。私たちの体内で働く酵素には、消化酵素と代謝酵素の2種類あり、消化のために酵素を使いすぎると代謝に回らなくなって太りやすくなります。お酒を飲むと、体内にできるアセトアルデヒドを分解するのに消化酵素をたくさん使います。それを人間以外でやっているのはパンダとコアラだけ。パンダはササ、コアラはユーカリに含まれるアルコールを分解しています。ともに、あまり活動的ではないですよね。
つまり、お酒の肴は消化酵素をたくさん使う揚げものや焼きものを避けるのがポイント。理想的なのは、酵素を補給できるものを選ぶことです。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ