腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を改善してくれると話題の“発酵性食物繊維”。そんな発酵性食物繊維を豊かに含む「オートミール」も、今、多くの人たちが注目しているのではないでしょうか。では、オートミールの原料って、何? 食物繊維量は白米の何倍? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「オートミール」です!
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【問題1】「オートミール」の原料は、次のうちどれ?
□大麦
□小麦
□ライ麦
□えん麦
正解は………?
「えん麦」です。
「オートミール」は、イネ科の植物であるオーツ麦(えん麦)が原料です。そのままだと食べられないので、砕く、蒸す、平たくのばすなどしてフレーク状に加工し、調理しやすく食べやすい状態になって売られています。蒸してから平たく押しつぶして乾燥させた「ロールドオーツ」と、「ロールドオーツ」を細かく砕いて加熱時間が短縮し、扱いやすい形状にした「クイックオーツ」の2タイプが、多く売られています。
ダイエット目的でご飯の代わりに「オートミール」を利用する人も多いよう。ご飯1杯(約150g=252kcalと同じくらいのカロリーになる「オートミール」の量は、次のうちどれ?
□30g
□65g
□100g
□125g
答えは「65g」です
上記の分量のオートミールのカロリーは、それぞれ30g=114kcal、65g=247kcal、100g=380kcal、125g=475kcal。オートミールを水でふやかしてレンジ加熱をすると、ご飯のようなモッチリとした食感になります。30~40gほどで、お茶碗1杯ほどのボリュームになるため、ご飯代わりに食べることで、エネルギーをカットできます。チャーハンや混ぜご飯のように、具材と組み合わせれば、さらに満腹感を増すことができますので、じょうずにオートミールを食事にとり入れるとダイエット効果が期待できます。
栄養価の高い「オートミール」。なかでも食物繊維は豊富です。同じ100gで比べた場合、白米の量に比べてどのぐらいの食物繊維を含むと思う?
□約6倍
□約10倍
□約19倍
□約27倍
答えは「約19倍」です
100g当たりの食物繊維量は、オートミールは9.4g、白米(炊いていないもの)は0.5g。オートミールは白米に比べて約19倍の食物繊維を含むということになります。ちなみに玄米100g当たりの食物繊維量は3.0g。玄米と比べても約3.1倍の食物繊維量ですから、便秘予防や肌改善などに期待できます。また、食物繊維には不溶性と水溶性があります。「オートミール」は両方の食物繊維をバランスよくとれる、うれしい食材です。
「オートミール」に含まれていない栄養素は、次のうちどれ?
□脂質
□ビタミンA
□ビタミンB1
□鉄分
答えは「ビタミンA」です
オートミールには、食物繊維以外にもさまざまな体にうれしい栄養素が含まれています。なかでも代謝に関わるビタミンB群が豊富で、免疫力アップに関係するビタミンEや、日々の食生活で不足しがちな鉄分やマグネシウム・カルシウムなどのミネラル分が多いことも注目されています。ただしビタミンAは、ほとんど含まれていません。卵や乳製品などビタミンAが含まれる食材と組み合わせると栄養バランスが整いますので、一緒にとるとよいでしょう。
「オートミール」を日々の食生活にとり入れる場合の注意点として、間違っているのは次のうちどれ?
□水分をたっぷりととる
□甘い味つけで食べてもよい
□1日1食は、そのまま食べるようにする
□よくかんで食べるようにする
答えは「1日1食は、そのまま食べるようにする」です
売られているオートミールは加熱処理されていますので、そのまま食べても問題はないのですが、消化に負担がかかるので、食べるときに、なるべく加熱調理をするか、水分などでしっかりふやかしてから食べることをおすすめします。また、食物繊維が豊富なため、水分を十分にとらないと、かえって便秘になったり、胃腸に負担をかけてしまう場合があります。ダイエット効果を高めたいときには、常温の水を1日に1.5~2リットル飲むように心がけるのがよいでしょう。