Contents 目次
A 起床後すぐ
バッドチョイス!
排便・排尿により体重が変動するのでNG
起床後はよいのですが、排便・排尿の影響も体重に影響するので、それをすませてからがよいでしょう。
B 起床後トイレに行ってからすぐ
ナイスチョイス!
水分の影響を受けない時間帯がベスト
日々の体重の変化に関わるほとんどは水分です。ですから体重を測るのは、食事や入浴、排便・排尿、運動などによる変化を受けにくい時間帯がよいとされています。朝起きてトイレをすませたあとがベストです。
C 決まった時刻
イマイチチョイス!
毎日、決めるのはよいが、時間帯が問題!
毎日、決まった時刻に体重を測るというのは間違いではありませんが、何時でもよいということにはなりません。ベストは起床後、トイレをすませたあとです。
D 就寝前
バッドチョイス!
水分量の影響が大きく、正しい測定ができない
1日をどう過ごしたかで、体内の水分量は変わるため、正確な体重は測れません。
【体重を測るタイミングのポイント】
1日の中で、脂肪、筋肉が増えたり減ったりすることはほとんどありません。
1kgくらいの増減であれば、それは水分といっていいでしょう。水分は食事の内容、コーヒーを飲む回数、尿や便の排泄、季節による乾燥、入浴で湯船につかったかどうかなど細かなことでも増減します。ですから生活の中で、もっとも水分の変動の影響を受けない朝、起きてすぐトイレに行き、測るのがベストのタイミングといえます。ショーツだけになるなど裸に近い状態で体重を測るとよいでしょう。
また、体脂肪率も同様のタイミングがベストです。体脂肪は本来、水分と関係ありませんが、家庭用の体組成計(足だけで測るタイプ)の多くは、体脂肪の量を、電気を通しやすいかどうかで診断するので、筋肉と同じように電気を通しやすい水分を、筋肉とカウントしてしまうこともあります。たとえば、脚がむくんでいる場合やお風呂上がりなどは体の水分が多くなるため、体脂肪率が低く出がちです。その点、朝は、睡眠中、横になると脚にたまったよぶんな水分が体内に移動するため、脚に水がたまっていない状態であること、トイレで体内にたまったよぶんな水分を出した状態であることから、正確な体脂肪率が測りやすい状態だといえます。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ