Contents 目次
A サーモン
ナイスチョイス!
基本的にはOKだけれど、脂質が高い部位には注意を!
魚は一般的に低脂質、低糖質ですが、サーモンの場合は部位に気をつけて。ハラスといわれるお腹の部分は脂質が多く、カロリーが高めです。とはいえ、魚に含まれる脂質は、人間の体で作ることができない必須脂肪酸(DHAやEPA)が豊富なので、血液サラサラにしてくれるというよい面があります。
低カロリーの部位は、魚が泳ぐときに動かす背中や尾の部分。なかでも、「トラウトサーモン」の呼び名で売られているものは高たんぱく、低カロリーです。
B ほっけ
ベストチョイス!
高たんぱく、低カロリーなうえ、カルシウムもとれるからベストチョイス!
ほっけは、高たんぱく、低カロリー、低糖質で、しかもカルシウムが豊富。カルシウムが不足すると、脂肪の合成を促進し、脂肪を分解するスピードが遅くなるため、カルシウムを摂取できる食材はダイエットにとってもおすすめなのです。しかも、サイズが大きいため、食べこたえも大! 干物の場合、やや塩分は高めですが、副菜などの塩分をおさえて1食分の中で調整すれば大丈夫です。
C かまぼこ
イマイチチョイス!
つなぎの糖質がネック。魚と考えないほうがよいでしょう
かまぼこの原料は主にすけとうだらのすり身ですが、盲点はつなぎの糖質。カロリー自体は高くありませんが、糖質は全体の10%ほどあり、塩分量も多め。1週間に2、3回程度、定食に添えてあるものを食べる程度だったらよいのですが、ダイエット中の間食として食べるのは、おすすめできません。加工食品は基本的に魚と考えないほうがよいでしょう。魚肉ソーセージも同様です。
D かき
ナイスチョイス!
不足しがちなミネラルが豊富。ただしフライは厳禁!
かきのカロリーは大きいもの5粒で60kcalほどですが、フライにすると一気に6倍の400kcalに! さらにタルタルソースをかければ、ハイカロリーになるので避けましょう。おすすめの食べ方は、鍋もの、レモンバターソテー、パスタ、ホイル焼きなどです
かきは鉄分、亜鉛など栄養成分が豊富なのが魅力。ダイエット中の女性は鉄不足が原因で貧血になりやすいので、かきに限らず貝類(あさり、はまぐり、しじみなど)を積極的にとるようにしましょう。とはいえ、貝類はとりにくい食材なので、真空パックのしじみや「お湯をそそぐとしじみ○個分」といった商品をストックしておくのがおすすめ。簡単に貝たっぷりのおみそ汁を作ることができます。1週間に1度の摂取を目標にしましょう。
【ダイエット向きな魚介食材を選ぶポイント】
魚介類は、低脂質、低糖質、高たんぱく、低カロリーで、ダイエッターの味方です。いか・たこ・えびや貝類なども含め、積極的にとり入れましょう。
栄養面からみても、魚の脂質は、血液のドロドロ化を招く動物性の脂質とは違い、血液サラサラ効果、頭がよくなる、体のサビをとるなど、よいことばかりです。ただし、かまぼこや魚肉ソーセージなど加工食品は魚とは思わないこと。糖分や塩分も多いので、お菓子よりはいいですが、間食にたくさん食べることはおすすめできません。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ