オクラ、納豆、山いも、なめこ…。ネバネバのある食材は、これから暑くなる季節にも大活躍♪ ところでこのネバネバ、何をしてくれるもの? 効果的なとり方は? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「ネバネバ食材」です!
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【問題1】「里いも」は、じゃがいもやさつまいもに比べて「ぬめり」の強い食材です。このぬめりをとる方法でよいものは、次のうちどれ?
□皮をむいて塩でもんでから水洗いする
□皮のまま砂糖をまぶし10分ほど置く
□皮をむいて沸騰した湯で下ゆでする
□皮がついたままレンジで下加熱をする
答えは………?
「皮をむいて塩でもんでから水洗いする」です。
「里いも」には、独特なぬめりがあります。これには薬効成分がありますので、落とさないようにしたほうが効果が高いのですが、調理する際、調理しにくかったり、かゆさを感じたりする人もいますよね。その場合は、手に塩や重曹をつけることで、ぬめりを軽減できますし、皮をむいてから塩でよくもんで、しっかり水洗いしてから調理をすると、ぬめりを抑えることができます。「里いも」は高温高湿になるとカビが生えやすくなります。保存する場合は、冷蔵庫には入れずに、風通しのよい冷暗所で泥つきのまま新聞紙などに包んでおくのがよいでしょう。
山いもや長いもには、消化を促す酵素を多く含んでいます。この酵素の名前は、次のうちどれ?
□リパーゼ
□アミラーゼ
□プロテアーゼ
□イソメラーゼ
答えは「アミラーゼ」です
山いもなどには、デンプンを分解する酵素=アミラーゼを多く含んでおり、大根の3倍あると、言われています。ごはんや麺類などのデンプン類と一緒に食べると、消化吸収を促進してくれます。なお、アミラーゼは加熱をすると力が弱まってしまうので要注意。そのまますりおろして調理するなど、生で食べることで、より一層効果が高まります。
ネバネバ成分をもっている夏野菜のオクラ。オクラに含まれている「ペクチン」とは、いったい何だと思う?
□たんぱく質
□ビタミンB群の一種
□ミネラルの一種
□食物繊維
答えは「食物繊維」です
「ペクチン」は水溶性食物繊維です。オクラのさやの中のネバネバ成分には、血圧を下げる働きがあり、なかでもペクチンには整腸作用が期待できます。体内で水分を吸収してふくらんだ「ペクチン」は、大腸のぜん動運動を活発にして、便秘解消に役立ちます。また、脂肪の吸収を妨げ、肥満の予防に効果が高いと言われています。生で食べることで効能を十分に生かすことができますので、湯がくときも、熱湯にさっと通すようにして、加熱し過ぎないようにするとよいでしょう。
栄養価の高さから「王様の野菜」と言われる「モロヘイヤ」。ネバネバ成分を出す調理方法は、次のうちどれ?
□葉の部分を手でちぎり、生で食べる
□葉の部分とくきを刻み、酢を使用する
□葉の部分をさっとゆでて細かく刻む
□くきの部分を長めにゆでて刻む
答えは「葉の部分をさっとゆでて細かく刻む」です
モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」とか「宮廷野菜」などを意味する言葉を語源とするそう。栄養価が高く、クレオパトラも食べていた、という言い伝えも。ビタミンB群、カロテン、カルシウム、鉄分などなど、さまざまな栄養価を豊富に含む、とても優秀な緑黄色野菜です。モロヘイヤの葉を手でつみとり、沸騰した湯でゆでて包丁で細かく刻むと、ネバネバ成分が際立ちます。
ネバネバ食品の代表と言えば「納豆」。このネバネバ成分を抑えてしまう食べ方は、次のうちどれ?
□納豆+しょうゆ
□納豆+塩
□納豆+からし
□納豆+酢
答えは「納豆+酢」です
納豆のネバネバ成分は、酢を使用すると抑えられ、粘りの糸を引かなくなります。とはいっても、ネバネバが抑えられたからといって、栄養価が減るわけではありません。栄養価としてはよい組み合わせです。納豆は、豆製品の中でも消化がよく、たんぱく質やカルシウム・食物繊維などを含んでいますので、毎日食べたい食品です。また、ナットウキナーゼという酵素は、血栓の予防効果を高めると言われています。血栓は睡眠中や朝方にできやすいので、朝食より夕食に食べるのがおすすめです。