食事や栄養を考えるうえで、「ビタミンやミネラルをちゃんととりましょう」と言われることはよくあるのではないでしょうか。ところで、ミネラルってどんな働きをしているもの? ビタミンとの違いは? どのくらいの割合で体内に存在しているもの? 意外と知らないことがたくさんありますよね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「ミネラル」です。
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【問題】
人体の機能調節や維持に欠かせない栄養素「ミネラル」。人にとって、必須なミネラルは何種類?
□10種類
□16種類
□20種類
□25種類
答えは……
「16種類」です。
人に不可欠なミネラルを「必須ミネラル」と言い、16種類が知られています。ミネラルは体内で生成することができないので、日々の食生活で摂取する必要があります。栄養面などでは、ビタミンと並び称されることの多いミネラルですが、ビタミンは元素から作られる有機化合物であるのに対し、ミネラルは元素そのものです。
人の体の中で「ミネラル」は、何%ほどを占めていると思う?
□約5%
□約10%
□約15%
□約20%
「約5%」です
人の体の95%は、酸素・炭素・水素・窒素の4元素からできています。残りの5%を構成する元素を、栄養学では「ミネラル」または「無機質」と呼んでいます。ミネラルは、体内では細胞の新陳代謝やエネルギーの発生など多くの生理作用を担っており、重要な役割を果たしています。
人の体内にあるミネラルのうち50%以上を占めているのは、次のうちどれ?
□鉄
□カリウム
□リン
□カルシウム
「カルシウム」です
体内に存在するミネラルの中で、50%ほどを占めているのは、カルシウム。そのほか、リン・カリウム・イオウ・ナトリウム・塩素・マグネシウムを含めた7元素が、主要ミネラル(体内に比較的多く存在するミネラル)と言われ、体内にあるミネラルの99%以上を占めています。それ以外の、体内にきわめて少量存在するミネラルを「微量ミネラル」と言います。微量ミネラルは、ごくわずかながら、人の体に欠かすことができません。
ミネラルの働きでないものは、次のうちどれ?
□骨・歯など体の構成成分になる
□栄養素の代謝を円滑に行わせる
□体液に溶けて浸透圧を調節する
□神経・筋肉の興奮性の調節をする
「栄養素の代謝を円滑に行わせる」です
「栄養素の代謝を円滑に行わせる」のは、主にビタミンの働きになります。ビタミンは、エネルギー源や体の構成成分にはなりませんが、体の機能を正常に働かせる潤滑油のような働きをします。一方、体の構成成分にもなり、体の機能の維持や調節に欠かせない微量栄養素がミネラルとなります。
骨の成分として重要であり、300種類以上もの酵素の働きをサポートするミネラルは、次のうちどれ?
□カルシウム
□カリウム
□マグネシウム
□亜鉛
「マグネシウム」です
マグネシウムは、カルシウムやリンとともに骨や歯の発育や強化を促す重要な働きをもつミネラルです。約60~65%は骨に含まれ、残りは肝臓や筋肉、血液でたんぱく質と結合しています。300種類以上の酵素の働きをサポートし、体がエネルギー産生などをスムーズに行うためにも大切な役割を果たしています。