発酵食品といえば、何を思い浮かべますか? みそ、キムチ、ヨーグルト…。いえいえそれだけでなく、改めて考えてみると、私たちがふだん口にする、あれもこれも発酵食品!? 今回の“ダイエットに役立つ栄養クイズ”では、身近な発酵食品について考えていきます♪
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【問題】
発酵食品でないものは、次のうちどれ?
□かつお節
□チョコレート
□豆乳
□パン
答えは………
「豆乳」です
上記のうち、発酵食品でないのは豆乳です。かつお節は、かつおをゆでてから燻製にして作るもの(荒節)と、さらにカビをつけて干して作る「本枯節」があります。荒節にカビをつけて干す過程で発酵が行われます。チョコレートは、発酵したカカオ豆が原料ですし、パンは、イーストを加え発酵した生地を焼いたものですから発酵食品となります。
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」の特徴で、間違っているものは、次のうちどれ?
□整腸作用がある
□熱に強い性質である
□血液をサラサラにする
□消化を促す効果がある
「熱に強い性質である」です
「ナットウキナーゼ」は納豆に含まれる酵素です。腸内の善玉菌を増殖させる整腸作用が特徴で、乳酸菌よりも強く、長く効果を発揮すると言われています。また、血栓を溶かし出す作用があります。血栓は就寝中にできやすいとされているため、朝食より夕食に食べたほうが、血栓予防効果が期待できます。ただ熱に弱いので、長く加熱すると死滅していまいます。
次の組み合わせで間違っているものは、どれだと思う?
□乳酸菌—漬けもの
□麹(こうじ)菌—みそ
□酢酸菌—ビール
□酵母菌—しょうゆ
「酢酸菌—ビール」です
ビールは、「麦酒」と書くように、麦を原料としています。大麦麦芽をビール酵母により発酵して作るものですので、酵母菌と関連があります。乳酸菌はチーズやヨーグルト、漬けものなどに含まれ、麹(こうじ)菌は、しょうゆ、みそ、かつお節などに含まれます。酢酸菌は文字通り、主に酢に関連する微生物で、酵母菌はパンやビール、ワインなどに含まれています。なお「しょうゆ」は、麹菌のほか、乳酸菌や酵母菌とも関係の深い食品です。
お酢の種類の中で「黒酢」というものがあります。「黒酢」の主原料は、次のうちどれ?
□大豆
□もち米
□大麦
□玄米
「玄米」です
一般の家庭で使用されている醸造酢は、大きく分けると、「穀物酢」と「果実酢」があります。「穀物酢」は、米や小麦、大麦などの穀物を主原料とし、「果実酢」は原料にぶどうやりんごなどを使っています。「黒酢」は「穀物酢」の一種で、主原料は玄米。長期間発酵、熟成させることで、濃く褐色化しています。副材料に小麦や大麦を加えることもあり、複雑な風味が特徴です。
家庭でヨーグルトを作っている人もいるかと思います。一般的なヨーグルトの発酵温度は何度ぐらいだと思う?
□約5度
□約20度
□約35度
□約40度
「約40度」です
ヨーグルトは、菌によってさまざまな種類があります。カスピ海ヨーグルトやケフィアヨーグルトは約20~30度で発酵しますが、そのほかの一般的なヨーグルトは、40度前後で発酵します。今は、手作りヨーグルトのキットや、発酵温度を調整してくれる機能がついたヨーグルトメーカーも販売されています。できたてのヨーグルトを食べることで新鮮な乳酸菌をとり入れることができますし、毎日食べることを考えれば経済的にもお得かもしれません。