「朝、目覚めが悪い」「午後、集中力が続かない」「なんとなく元気が出ない」…。忙しい毎日で、ちょっとした不調が当たり前になっていませんか。
「“〇〇を食べれば元気になる”といった情報が多く、食品については意識する人が多いのですが、まずは食事の時間を整える、または意識することが大切です」と話すのは管理栄養士の小島美和子さん。
「いつ食べるか」「どう食べるか」で「体の調子」は大きく左右されるのだそう。小島さんの著書『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』からご紹介します。
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食べ方の工夫で毎日をもっとハツラツと!
小島さんが提唱しているのが、食べ方で体調を良くする「食コンディショニング」。食事制限ではなく、今の食生活と自分のコンディションをチェックして“自分スタイル”に調整するだけ。
小島さんの「食コンディショニング」は、1万人以上が実践し、体調だけでなく頭の働き、メンタル、お肌や髪などに、さまざまな効果をしっかり実感できる、いわば“毎日をもっと充実させるメソッド”のようなものです。
ここを変えるだけ!朝の「食コンディショニング」
「どんな人でも、第一に朝を整えるとぐんぐんコンディションは上がります」と小島さん。
午前中、仕事がはかどらない、ランチのあとに眠気やだるさを感じる、あまりお腹が空かない、体が冷える、そして運動してもやせない、運動しても筋肉がつかないという人も朝を変えることで大きく変わることがきるそう。
具体的な朝の「食コンディショニング」はこちら。
- 始業時間の2時間前までには起きる
- 起床時間はできるだけ一定にする
- 起床後、すぐ朝日を浴びる
- 起きたら、前後に大きく肩まわしをする(10回)
- 起床後、1時間以内に朝食を食べる
- 炭水化物(ごはんやパン)とたんぱく質食品(卵、魚など)の朝食を食べる
- 集中すべき仕事や面倒な仕事、家事は午前中に終える
- 午前中にネットをダラダラ見ない、急ぎでないメールチェックは午後にまわす
朝起きたら、朝スイッチを入れ、代謝を高めるのがポイント。朝日を浴び、肩回しをして、目覚めのスイッチをONにしましょう。
エネルギッシュに生活するための「食コンディショニング」。
ダイエットの観点から見ても、「上手に摂取したエネルギーを使いきれる人は疲れにくく、使いきれない人はとったエネルギーが脂肪に変わりやすいので疲れやすく太りやすくなります」とのこと。
食品を厳選しているのに体調がいまいちだという人は、体内時計に合わせた食べ方に変えることも大事です。次回は、昼と夜の食事のとり方についてもご紹介したいと思います。
参考書籍
小島美和子著『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』(三笠書房《王様文庫》)
文/庄司真紀