健康や美容を意識していると、「糖質」という言葉を耳にする機会は多いのではないかと思います。一方で、糖質オフとカロリーオフがごちゃまぜになってしまったり、糖質が低い食べものが何かを案外知らなかったり…ということもあるのでは? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「低糖質」についてです。
Contents 目次
【問題】
次の中で、いちばん糖質が少ない料理はどれだと思う?
□ポークソテー
□いもの天ぷら
□おからハンバーグ
□大根とはんぺんのおでん
答えは……
「ポークソテー」です
食材に含まれる糖質の量はそれぞれ異なります。糖質の低い食材から作られた料理を選べば、「低糖質」な料理ということになります。上記の料理の中で、「おからハンバーグ」や「おでん」などは、ヘルシーなイメージかと思いますが、豆類の中でも「おから」は糖質がやや高めです。また「おでん」のタネの中でも、ねり製品などは、糖質の量が比較的多めです。一方、肉類や、ねり製品以外の魚類には、ほとんど糖質は含まれていないと考えてよいでしょう。糖質のことだけを考えれば、こうした食材を使った料理がオススメです。
「ゼンパスタ」という糖質オフのパスタがあります。このパスタの原材料は次のうちどれ?
□全粒粉
□野菜
□しらたき
□高野豆腐
「しらたき」です
イタリアで流行したと言われている「ゼンパスタ」。ダイエットを意識した人なら聞いたことがあるのではないでしょうか。原材料は小麦粉ではなく「乾燥しらたき」です。乾燥した糸こんにゃくを麺として、パスタのような味つけで食べることで、低カロリーなうえ低糖質に“パスタ”を楽しむことができます。100%「しらたき」だと、味わいが少しもの足りないと感じる人は、通常の麺の量を減らし、その分「しらたき」を加えることでも十分、低糖質につながります。
糖質の種類でないものは、次のうちどれ?
□グルコース
□グリコーゲン
□オルニチン
□デンプン
「オルニチン」です
「糖質」とひと言で言っても、いろいろな種類があります。グルコースや果糖などは最小単位の糖質で、「単糖類」と言われます。最小単位のものがいくつか結合した形のものが、ショ糖や麦芽糖といった「小糖類」です。また、単糖が多数、結合した形は「多糖類」と言われます。デンプン、グリコーゲンなどがこれに当たります。上記の中では、「オルニチン」は、糖質ではありません。肝臓の働きに役立つアミノ酸の一種です。
最近、よく見かける「糖質ゼロ」というビール。この説明としてふさわしいものは、次のうちどれ?
□糖質が完全に含まれていないビール
□糖質量が、100mlあたり0.5g未満のビール
□糖質量が、100mlあたり2.5g以下のビール
□糖質量が、100mlあたり3.5g未満のビール
「糖質量が、100mlあたり0.5g未満のビール」です
糖質オフビールや糖質ゼロビールという商品を、最近たくさん見かけます。飲んだことがある人もいるのではないでしょうか。「糖質オフ」のビールは、25%カットや75%カットなど、いろいろな種類がありますが、基本的には、“100mlあたりの糖質が2.5g以下のもの”とされています。一方、「糖質ゼロ」ビールは、“100mlあたりの糖質量が0.5g未満のもの”です。一般のビールの糖質量は、100ml当たり3.0g前後ですので、ビールで晩酌という人にとっては、うれしいビールの登場なのかもしれませんね。
次の飲みもののうち、いちばん糖質が高いのはどれ?(コップ1杯=約200ml当たり)
□無調整豆乳
□牛乳
□トマトジュース
□100%グレープフルーツジュース
「100%グレープフルーツジュース」です
200ml当たりの糖質量は、「無調整豆乳」5.8g、「牛乳」9.6g、「トマトジュース」6.6g、「グレープフルーツジュース」20.4gです。上記の飲料の中ではグレープフルーツジュースがいちばん多いということになります。100%果汁なので、甘味料などがプラスされているわけではないのですが、果物には「果糖」という糖類が多く含まれているのです。乳製品の糖質量は比較的低いので、牛乳以外でもヨーグルトやチーズなどは低糖質な食材だといえます。ただし、甘みをプラスして食べることで、糖質アップになりますので、組み合わせる食材も意識したほうがいいでしょう。