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ダイエットと心の関係は? 心理カウンセラー・中島輝さんが教える、お悩み別「自己肯定感の高め方」
FYTTEでもおなじみの、自己肯定感の第一人者で心理カウンセラーの中島輝さん。10月15日(金)に開催したFYTTEのファンコミュニティ「Fan!Fun!FYTTE」のオンラインクラス「FYTTE流リラックス自己肯定感~ダイエット編~」では、ダイエットにまつわるお悩みにどうやって向き合えばいいのか、自己肯定感の観点から教えていただきました。
Contents 目次
心とダイエットは直接的に結びついている
健康的な引き締まった体で活躍されている中島さん。ダイエットには無縁かと思いきや、実家で営む会社の後継者と目され働いていたころには、半年で20kgも体重が増えたことがあるのだとか。「認めてもらいたい、やらねば、というプレッシャーの中、『食べる』ことに癒しを求めていたんですね」と話す中島さん。心とダイエットは直接的に結びついているといいます。
「FYTTE流リラックス自己肯定感」のクラスでは、事前に参加者の皆さんに、任意でアンケートをお願いしています。こうして寄せられたアンケートから、今回のダイエットのお悩みは「“ついつい食べてしまう”といった食のコントロールの難しさ」と、「ダイエットが続かない、成功してもリバウンドしてしまってやる気が失せる、といったモチベーションを保つことの難しさ」の2つに大きく分けられることがわかりました。
「食べたい」が抑えられない…そんなときは“ネガ”か“ポジ”かを見極めるのが大事
「人間は感情動物だから、そのときの自分の感情の状態を知ることが大切です」と中島さん。
「自分は今、ポジティブな感情とネガティブな感情、どちらが優勢な状態かを見極めるのです。ポジティブな状態であれば、視野が広くなっているので、食べたいという気持ちをほかのものに向けやすくなっています。食欲を他の欲求に置き換える、いわば『違う欲求探し』が有効です。例えばお茶を飲んだり、本を読んだり、散歩をしたり、シャワーを浴びたりして気分転換し、食べたい感情をコントロールするのです」
一方、ネガティブな状態のときには、どうしても視野が狭くなりがちで、『食べなきゃ』という感情から気持ちをそらすのが難しくなっています。そんなときは『咀嚼』が有効だそう。
「咀嚼することと食べることでは、脳の動きは同じなんですよ。だから、なるべく低カロリーで糖質が少なく、たくさんかむものを口に入れるといいですね。例えばガムや昆布、するめなどをしっかりかんで、脳に『食べた』と実感してもらうのです」
中島さんもダイエット中は、昆布やするめで乗り切ったそうですよ!
では、モチベーションが続かないというお悩みの場合はどうでしょうか。
モチベーションが続かない! そんなときは、まず自分を認めて。
「ダイエット中にモチベーションの維持が難しいときは、何のためにダイエットをするのかをもう一度、考えることが必要です。“何のため”と言っても、“何kgやせるため”、ということではありません。そもそも自分がなぜダイエットをしようと思ったのか、『自分が健康でいるために』『心と体のバランスをとるために』『憧れのあの人のようになるために』、という本来のダイエットの目的を思い出しましょう。ダイエットというとついつい、数字に目を奪われがちですが、その先の目的を思い出すことが大事なんです。
自分を認めることも大切なことです。モチベーションが落ちているときに、『また食べちゃった』『まだまだダメ』と考えると、さらにモチベーションが下がるだけ。モチベーションが下がっているときには、自分のことを完璧にしようとしてしまいます。でもまず、いいところを見つけ、『よくがんばってるよ』という風に自分と対話してください。
つい食べてしまっても、『これまで頑張ってきたよね』『昨日食べ過ぎた代わりに、今日の食事は少しずつ減らそう』と、穏やかに考えればいいのです。『ケーキを食べちゃったから、今晩と明日はご飯抜き!』なんて、極端に考える必要はないんですね。
ダイエットの成功後に多くの人を悩ませる体重維持の難しさについても基本的には同じで、次の『何のため?』を探すのです。そのために、『何のために体重を維持するの?』と自分に問いかけます。そうすれば、『もっと体力をつけたいからジムにも行きたい。そのためには体重をキープするほうがいいな』『健康でバランスのいい生活のためには体を維持するほうがいいな』と、新しい目標が見えてくることでしょう。そして、ダイエットに成功した自分の力を受け入れます。そうすれば『私はこの体型を保ち続けられるんだ、できるできるできる』という自己効力感をもつことができますよ」
「そういえば自分も、しばらく思いっきりご飯を食べてないかもしれない…」と中島さん。現在、たくさんの講座を開いているので「講座でいちばんいいパフォーマンスをするための体重を維持したい」ということがモチベーションにつながっているそうです。
思うようにダイエットできない状態のときには
ただ、例えば心が疲れてしまったり、病気や薬の影響を受けたりして、どうしても思うようにダイエットできないときもあります。そんなときにはどうすればいいのでしょうか。
「メンタルが落ちてしまっているときには、その状態を無理に抑え込む必要はありません。リラックス&リリース、自分の気持ちの解放を最優先にし、できる範囲のことをすればいいんですよ。病気や薬の影響があるときもそれを受け入れて、まずは健康の維持を優先してくださいね。
人生にはいろんなことが起こり、いろんな状況に出会います。セルフ・コンパッションと言いますが、自分のことを大切にして受け入れ、万全になったらもう1回やろう、と考えればいいんですよ」
「セルフハグ」でクラス終了
クラスの最後には、みんなでセルフハグを体験。
1,大きく伸びをしたり、手をうしろで組んだりして、こりをほぐします。
2,手をうしろに組んだまま、大きく3回深呼吸をし、肩甲骨を意識して肩を回します。
3,手首をぶらぶら振って、脱力します。
4,自分で自分の肩を抱きしめるようにします。
5,目を閉じてあごを引き、心臓に向かって「私、よくがんばってるよ」と心の中で5回言います。
6,腕をほどき、深呼吸を行いながら「私、がんばってるよ」と心の中で言います。再度、深呼吸をし、ゆっくりと目を開けます。
私も一緒にやってみましたが、背中の中心部が温かくなって、とてもリラックスできました。
「自分のことを大切に思えなかったり、認められなかったりするときには8秒くらいかけて深呼吸してみてくださいね。そうすれば脳波が整います。その上で、『がんばってるよ』と自分に声をかけるのです。自分に対して温かな思いやりを持ってくださいね」
そんな中島さんのメッセージで講座は終了。あっという間の40分でした!
次回の中島さんのオンラインクラスは11月16日(火)19:30~20:15に開かれます。次回のテーマは、「FYTTE流!リラックス自己肯定感~ビューティ編~」。内面と外面、心と肌には密接な関係があるそうです。立冬を過ぎて、ちょっと沈んだ気分になることもありますが、気持ちをアップさせて表情を一段明るくするコツがつかめるかも、と楽しみにしています!
まだ申し込みは間に合いますので、ご興味のある方は、まずは登録無料の「Fan!Fun!FYTTE」コミュニティに入会していただき、その後届くメルマガからオンラインクラスへのお申し込みを、お願いします。たくさんのご参加をお待ちしています♪
コミュニティの詳細はこちらから。
https://fytte.jp/community2021_pre/
取材・文/寺田 千恵