なすにはいろいろな品種があり、品種ごとに持ち味が違います。主ななすの品種と、それを使った簡単なレシピをご紹介します。
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主ななすの品種
長卵形なす
もともとは東海・関西で栽培されていた品種が、全国で作られるようになりました。今では最もよく見かける品種です。 皮がやわらかく、味にクセがないので、さまざまな料理に使えます。
長なす
関西以西や東北で作られている品種で、長さが20~25cmくらいのもの。温暖地で作られるものは果肉がやわらかく、焼きものや煮ものなどに向いています。寒冷地で作られるものは果肉が締まっているので、漬物にも使われます。
米なす
アメリカの品種を改良したもので、大ぶりで、ヘタが緑色をしています。皮が硬く、果肉も密で煮崩れしにくいので、詰めものをして煮たり、焼きものにしたりするのがおすすめです。
丸なす
ずんぐりとした丸い形が特徴で、東北から北陸、関西で作られています。京都の賀茂なすが代表的な品種です。果肉はきめ細かく、しまっているので、田楽や煮ものに向いています。
他にもいろいろ、なすの品種
上で紹介している以外にも、長さ40~45cmくらいになる大長なす、長さ3cmほどの小なす、皮の色が白い白なす、皮が緑色の青なすなどもあります。
品種ごとの簡単レシピ
品種に合わせた簡単レシピを紹介します。
やわらかな食感を生かした、長なすの炒め煮
材料(4人分)
・長なす:350g
・椎茸:5~6枚
・にんじん:1/2本
・サラダ油:大さじ2
・鷹の爪:1本
[A]
・砂糖:大さじ3
・みりん:大さじ3
・醤油:大さじ3
・酒:大さじ3
・酢:大さじ2
1. なすはヘタとガクを切り落としてから5mm程度の厚さの半月切りにし、水にさらして、ざるにあげて水気を切る。
2. 椎茸は軸をとって4等分に切る。にんじんは縦半分に切り、2mm程度の厚さの半月切りにする。
3. 鷹の爪は小口切りにし、種ごとAと合わせる。
4. フライパンにサラダ油を熱し、なす、椎茸、にんじんを加えて炒める。
5. 材料がしんなりしたら3を加えて落としぶたをして、中~弱火で水分が少なくなるまで煮詰める。
果肉が密で崩れにくい、米なすのグラタン
材料(4人分)
・米なす:3個
・溶けるチーズ:70g
・タマネギ:1/2個
・ピーマン:2個
・ベーコン:4枚
・トマト:3個
・小麦粉:大さじ2
・油:適宜
・塩、こしょう:各少々
1. 湯通しをしたベーコン、ピーマン、タマネギをみじん切りにして、油を入れたフライパンで炒める。
2. トマトをみじん切りにして1に加え、よく混ぜたら、小麦粉を入れてさらに混ぜる。塩、こしょうをして味を調える。
3. なすは1cmの厚さに輪切りにして水にさらし、水気を取ってから、油を入れたフライパンで両面を焼く。
4. なすに2をのせ、その上にまたなすをのせてはさむ。
5. 4の上に2と溶けるチーズをのせ、オーブンで7分くらい焼く。
きめ細かな果肉を生かした、丸なす(賀茂なす)の田楽
材料(4人分)
・丸なす(賀茂なす):2個
・けしの実または白ごま:少々
・揚げ油:適量
[A]
・赤みそ:150g
・砂糖(好みで分量を調整):大さじ4~6
・みりん:大さじ3
・酒:大さじ2
1. なすはへたの部分を取ってから横半分に切り、底の部分も少し切り取る。
2. 1に金串を刺し、油で揚げる。
3. Aを鍋に入れて、火にかけて練る。
4. 2を器に盛って、上に3を塗り、けしの実または白ごまを振る。
最後に
なすは品種によって、味わいが違います。品種の魅力を生かしてなす料理を楽しみましょう。