食べすぎたり、飲みすぎたりした翌日のなんともいえない罪悪感…。きっとみなさん、経験がありますよね? 食事をとっていいのか悪いのか、食べるなら何を食べればいいのかも気になるところ。『リセットひとりごはん』の著書がある家庭料理研究家の奥薗壽子さんに、おすすめのリセット食をうかがいました。
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「やっちゃった」と思ったときは、野菜スープのちょい足しメニュー
「夕食をとりすぎたのか、甘いものを食べすぎたのか、もしくはお酒を飲みすぎたのか、『やっちゃった』にも人それぞれパターンがありますね。でも、どの場合でも何も食べずに帳消しにするよりは、あえて食べてリセットする、そんなプラス思考のほうがいいと思うんです。それを助けてくれるのが野菜。野菜を食べることです」(奥薗さん)
お酒が飲めない奥薗さんは、飲みすぎて失敗することはありませんが、食べすぎたときには野菜を積極的にとることにしているのだそう。特に意識するのは食べ方。前日にうんざりするほど食べても、翌朝、いくら食べすぎを反省しても、やはりお腹はすきます。そこで、次の3つのことを1品でクリアできるメニューを考えるといいます。
- カロリーを抑えられる
- 必要な栄養素をとれる
- 満足感が高い
そうして行き着いたのが、野菜スープのちょい足しメニュー。
「スープは野菜をたっぷり入れられるうえ、麺を加えてスープパスタにしたり、ごはんを加えておじやにするなど、応用がききます。いっしょに水分もとれるので満腹感も高めで、なにより調理が簡単。食べすぎのリセットには“野菜スープにちょい足し”、これがいちばんです」(奥薗さん)
飲みすぎにも野菜。飲んだ後のラーメンがおいしいのにも理由あり!
早くアルコールを抜きたい、解毒したいと思う二日酔いの朝…。こんなときも、頼りになるのは野菜です。野菜に含まれているカリウム、ナトリウムなどのミネラル類が、リセットを助けてくれます。
「お酒を飲んでいると水分をたくさんとっているようですが、実は、体の中では脱水症状が起こっています。すると、ナトリウムなどのミネラル類が不足し、そのために頭が痛くなったり、気分が悪くなったりするといわれています。
それに、飲んだ後のラーメンやお茶漬けがおいしいという人が多いでしょう? あれもナトリウムが欠乏して、欲しているからだと思うんです。だから、野菜たっぷりのスープなどをとったほうが脱水症状がおさまると思います。ごはんや麺を少し加えて炭水化物もとったほうが、よりアルコールの分解が早いようですよ」(奥薗さん)
飲みすぎたときも野菜スープのちょい足しメニュー。いざというときのリセットごはんとして、ぜひ覚えておきましょう。
スープだけでは物足りない、という人には、チャーハンもおすすめ!