ここ数年、アメリカで人気が出てきているのが日本の寿司と、メキシコのブリトーがコラボレーションした「寿司ブリトー」です。日本食レストランが提供したり、寿司ブリトーの専門店が続々オープンするなど話題になっていますが、2017年8月にはなんとスターバックスコーヒーがシカゴで2店舗のみの限定メニューとして寿司ブリトーをアメリカ内で初めて販売したほど今旬な食べ物なのです。
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巻き寿司を紙で包んでカジュアルに食べるのが人気
アメリカではランチを日本ほど重要視はしておらず、簡単に早く済ませる人たちが少なくありません。そんな所に寿司ブリトーが現れ、日本の寿司人気が後押しするべく皆が食べるところとなりました。ランチ時間を長く取れなくても簡単に手軽に美味しく食べられ、手も汚さず片づけも簡単な寿司ブリトーは学生や会社勤めの方たちに広まっているようです。
日本人からすると寿司ブリトーは巻き寿司のこと?と思う方もいるはずですが、それがちょっと違うのです。カリフォルニアのバークレーにて人気寿司ブリトー専門店をオープンしているSushinistaのオーナー西川さんにお話を伺ってみました。
「寿司ブリトーと巻き寿司の違いは巻き寿司のように輪切りにせずブリトーみたいに紙に巻き、中身には具を沢山入れ、それを手で持ってかぶりつきながら食べるスタイル」のことだそう。最近、日本でも節分の定番食となりつつある恵方巻きに近いビジュアルですね。寿司ブリトーなら何でも具材にしてクルクル巻いて紙に包めるので、持ち運びに便利なのはもちろん食べやすくて場所を選ばない手軽さがここアメリカで老若男女ウケしているようです。
中身の具材は好きなものを豪華絢爛に!
寿司ブリトーの人気はそれだけには留まらず、ほかにもいろいろありそうです。「Sushinistaの寿司ブリトーは“Bento Style Sushi Burrito”をうたっています。日本の“弁当”をコンセプトにして、安全な食材で子どもたちが飽きないように見た目が良く、栄養バランスに気をつける愛情弁当をモデルにしています。それを寿司ブリトーで表したく、さまざまな具を使ってのメニューを豊富に揃えています」と、日本のお弁当が寿司ブリトーという形に変わって、遠くアメリカで新たなメニューとして人気となっています。
寿司ブリトーは何種類もの具材をたっぷり敷き詰めたご飯の上に乗せて巻き、ずっしり重たいタイプが主流となっており、それぞれのお店で趣向を凝らし、そんなに豪華に?とビックリするような寿司ブリトーが日々インスタグラムなどを飾って話題となっています。数種類のお刺身はもちろん、皆が大好きなエビフライや魚フライ、野菜では彩り映えするにんじん、赤キャベツ、アボカドなど色とりどりの具材が使われ、コストパフォーマンスが高いのもいいところ。インスタ映えを考えると、寿司ブリトーが近く日本でも人気が出るのは間違いなさそうです。
写真・取材・文/脇坂真由美、ホリ・コミュニケーション