Contents 目次
A小麦粉に含まれているでんぷんのこと
バッドチョイス
小麦粉に水を加えてこねることでできるたんぱく質がグルテン。グルテンはでんぷんではなく、たんぱく質なのです。パスタやうどんの弾力のもと、パンのふわふわのもとになります。
B お麩(ふ)に含まれている
グッドチョイス!
日本の食材のグルテンの代表格がお麩(ふ)です。小麦粉からとり出したグルテンが原料で、焼き麩(ふ)、生麩(なまふ)などがあります。消化がよく離乳食にも使われるくらいなので、グルテン自体は悪いものではありません。
C小麦アレルギーの原因になることがある
グッドチョイス!
グルテンは小麦アレルギーの原因になります。アトピーや喘(ぜん)息など目に見えてわかるアレルギー反応もあれば、原因不明の頭痛や腹痛、倦怠感などが起こることもあります。
D腸の病気になることがある
グッドチョイス!
人によってはグルテンが腸の細胞を破壊するという病気を引き起こすことがあります。
E 食べると太る
いまいちチョイス
グルテン自体はミネラルが豊富で植物性たんぱく質で低脂肪、低コレステロール、低カロリーなので、グルテンが肥満につながるとは言えません。ただ、グルテンは小麦製品に含まれるので、小麦製品をとる頻度を減らすことで全体のカロリーダウンにつながるとは言えるでしょう。私は、健康、ダイエット的には、麺は週に1回、パンは1日に1回までをオススメしています。
【グルテンをとるポイント】
グルテンは小麦粉に含まれるたんぱく質のこと。人によってグルテンが原因で体調が悪くなる場合もあります。小麦製品を毎日食べていると、そのことを自覚しにくいのですが、グルテンフリーな生活をしてみて体調がよくなるようなら、小麦が体質に合っていないと言えます。グルテン、つまり小麦粉をとらない日を作り、麺やパンの代わりに米をとると、食事のバランスがよくなり、トータルでカロリーが下がり、ダイエットにも効果的です。
グルテンが体調に影響しないなら、低カロリーで低脂肪の麩(ふ)はダイエット的におすすめです。日本人は伝統的にグルテンと仲よくつきあってきた食文化があります。おやつに麩まんじゅう、みそ汁に麩を入れるなど、じょうずにとり入れましょう。
取材・文/野上郁子 イラスト/たなかのりこ