おでんと言えば冬の鍋料理の定番ですが、夏野菜を使った「冷やしおでん」もおいしいものです。夏に作りたい「冷やしおでん」のレシピを紹介します。
Contents 目次
冷やしおでんのレシピ
さっと作れる手軽なものから、時間をかけて作る本格的なものまで、3つの冷やしおでんレシピを紹介します。
夏の冷やしおでん
いりこだしが効いた一品。
材料(4人分)
- トマト(中玉):4個
- 枝豆:12粒
- しそ(大葉)、またはバジル:4枚
- 水:400ml
- いりこ:10尾
- 塩:小さじ1/3
- 薄口醤油:小さじ1
作り方
- トマトは皮に十字の切り込みを入れてから熱湯に浸け、冷水に取り出して湯むきする。
湯むきのコツはコチラ - いりこは腹ワタを取り、電子レンジにかけてカリカリにしてから鍋に入れた水に浸ける。
- 2を弱火で煮出し、薄口醤油と塩で調味してから、1と枝豆を入れて弱火で5分煮る。
- 3を冷まし、粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて冷やす。
- 4を器に盛り付け、しそまたはバジルを飾る。いりこもいっしょにいただく。
冷やし夏野菜おでん
梅干しのうまみが効いた爽やかなおでん。
材料(2人分)
<おでんの具材>
- しめじ:1株
- トマト(中玉):2個
- オクラ:2本
- パプリカ:1/2個
- みょうが:1個
- なす:1個
- ズッキーニ:5cm
- ちくわ:2本
- 豆腐:100g
- 昆布茶:少々
- 砂糖:少々
- 鶏手羽中:8本
<おでんつゆ>
- 水:500ml
- おでん昆布(※1):4個
- ニンニク:2片
- ショウガ:少々
- 梅干し:6個
- 酒:大さじ2
- 砂糖:大さじ1と1/2
- オイスターソース:大さじ1
- 粉ゼラチン:10g
※1 結んである、おでん用の昆布のこと。
作り方
<野菜を冷凍しておく>
1. しめじは石づきを取り、2~3本ずつにほぐす。トマトはヘタと芯をくり抜き、皮に十文字の浅い切り込みを入れる。オクラは塩(分量外・あれば粗塩)でこすり洗いし、ヘタの先端を切り、ガクの周囲を薄く削り取る。パプリカは縦4つに切る。
オクラの下ごしらえの仕方はコチラ
2. 1を野菜ごとにラップで包み、1日以上冷凍しておく。
memo
・好きな野菜を使ってOK。
・野菜を冷凍しておくことで、つゆに入れたときに味がしみ込みやすくなります。
・冷凍せず、おでんつゆといっしょに煮てもかまいません。
<野菜とその他の具材を準備する>
3. みょうがは半分に切る。
4. なす(※2)はヘタを取って、空気が入らないようにラップで包み電子レンジで約2分加熱したら、すぐにラップごと冷水にとる。中の熱い水分を押し出し、水を換えながら完全に冷ます。これを縦半分に切り、昆布茶と砂糖を同量ずつ混ぜたもの少々を果肉にふり、なじませる。
5. ズッキーニ(※2)は縦6等分に切り、ラップで包んでレンジで1分加熱する。ちくわは斜め半分に切り、豆腐は食べやすい大きさに切り分ける。
※2 つゆがよくなじむように、なすとズッキーニは下処理して11、12の工程で入れます。
<おでんのつゆを作る>
6. 鍋に水を入れ、おでん昆布を浸けておく。
7. 鶏手羽中は塩(分量外)でこすり、洗って水気をふく。
8. ニンニクは薄皮をむき、ショウガは薄切りにする。
9. 6に8と梅干し、酒、砂糖、オイスターソースを入れ、沸騰させる。中火にして7 を加え、再沸騰したら弱火にしてあくを取り、ふたをして弱火で約20分煮る。
<つゆにゼラチンを加える>
10. 9のふたを取り、再び強火にして沸騰直前まで温度を上げる。火からおろし、つゆの温度が80℃以上ある状態で、粉ゼラチンを振り入れ、よく混ぜて溶かす(煮立たせると固まらなくなるため注意)。
<野菜を加えて冷やす>
11. 10にしめじを加えて具材を鍋の片側に寄せ、空いたスペースにトマトを加え、皮がむけてきたら取り除く。オクラとパプリカ、さらにみょうがを加え、全体をやさしく混ぜてからズッキーニも加える。冷蔵庫に入れ、煮汁が固まるまで冷やす。
<盛り付ける>
12. 11を冷蔵庫から出し、なす、ちくわ、豆腐とともに器に盛り付けて完成。
無水鍋で作る冷やしおでん
お酒のおつまみにもなる、ひんやりおでん。
材料(4人分)
- なす:2本
- 大根:12cm
- ズッキーニ:1本
- トマト:2個
- 水菜:30g
- みょうが:1個
- ごぼう天(※3):4本
[A ジュレ用]
- ショウガの野菜出汁(※4):400ml(スープのみ)
- みりん:大さじ1
- 砂糖:大さじ3と1/2
- 薄口醤油:大さじ1と1/2
- 塩:小さじ1
- 粉ゼラチン:7g
- 冷水:大さじ1
[B 煮込む用]
- ショウガの野菜出汁(※4):400ml(スープのみ)
- 酒:小さじ4
- みりん:小さじ4
- 薄口醤油:小さじ2
- 塩:小さじ1/2
※3 おでん用の練り物。
※4 ショウガの野菜出汁の作り方は下の囲みをご参照ください。
作り方
1. なすはヘタを切り落とし、ピーラーで間隔をあけて皮をむき、隠し包丁(※5)を入れて縦半分に切り、塩水(分量外)に浸けておく。大根は厚さ3cmの輪切りにし、米のとぎ汁(分量外、少量の生米でも可)でやわらかくなるまで煮ておく。ズッキーニはヘタを切り落とし、ピーラーで間隔をあけて皮をむき、厚さ1cmの斜め切りにする。ごぼう天は湯通しして斜め半分に切る。
2. トマトはヘタを取って湯むきする。水菜は長さ3cmに切り、みょうがは千切りにして水にさらす。
3. 粉ゼラチンは冷水に入れ、ふやかしておく。
4. 無水鍋にAを入れて中火にかけ、沸騰したら火を止める。3を加えて混ぜ合わせ、バットに移し、底に冷水(分量外)をあてる。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やして固め、ジュレを作る。
5. 耐熱皿になすを並べ、ラップをかけて電子レンジ600Wで6分30秒ほど加熱する。
6. 無水鍋に5、大根、ズッキーニ、ごぼう天、Bを入れ、ふたをして中火にかける。沸騰したら弱火にして10分ほど煮込み、バットなどに取り出して、ラップをかけて冷ます。
7. 6と2を器に盛り付け、4をフォークなどで崩しながら回しかけて完成。
※5 味をしみ込みやすくするため、包丁でうすく切れ込みを入れること。
隠し包丁の入れ方はコチラ
ショウガの野菜出汁の作り方(すべて分量外)
●材料(6人分)
・タマネギ(中):1個(200g)
・にんじん(中):1/2本(50g)
・椎茸(中):3~4枚(40g)
・ショウガ:2片
・昆布:適量
・水:1600ml
・塩:小さじ1/2
[C]
・タマネギの皮(内側):2~3枚
・にんじんの皮:適宜
・椎茸の軸:適宜
・ショウガの皮:適宜
●作り方
1. タマネギ、にんじんは皮をむき、薄切りにする。椎茸は軸を取り、薄切りにする。ショウガは皮をむいて細切りにする。皮や軸も使うので取っておく。
2. Cをザルに入れ、10分ほど水にさらす。
3. 無水鍋に昆布と水を入れて中火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す。
4. 3に1と塩を入れ、2を、水を切って加え、ふたをして中火にかける。沸騰したら弱火にして20分ほど煮て完成。
最後に
野菜を具材に使ったヒンヤリ冷たいおでんを、ぜひ楽しんでください。