梅雨が明けたのに、蒸し暑くて梅雨っぽい天気が続いていますね。暑いと冷たいものばかり飲んだり、食べたりしてしまうのですが、そうすると胃腸の働きにも影響してしまいます。今回は、発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパートの高木沙織さんに、食欲増進に役立ち、胃腸の負担を軽くする手作りドレッシングを教えてもらいました!
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体が喜ぶ。発酵食品がベースの手作りドレッシング!
こんにちは!
発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパートの高木沙織です。
今回ご紹介するのは、口あたりのいい酸味が、暑い日の食欲増進に役立ってくれる“酢”をメインに使ったドレッシングです。
酢は、酒(アルコール)を酢酸菌の力で発酵させた調味料。和食の基本「一汁三菜」でも、酢の物は食膳の中心に置かれてきた歴史があるのですが、これは、酢が消化に働いて、胃腸の負担を軽くするためとも言われています。
そして、米麹に塩と水を加えて発酵させた調味料・塩麹は、米麹が生成する酵素の働きによって、肉や魚をやわらかくしたり、素材のうま味を引き出したりしてくれる万能調味料で、食品売り場で購入できるほか、自宅で簡単に作ることも可能です。
そんなふたつの発酵食品(調味料)に、シャキシャキとした食感の玉ねぎを加えて作るドレッシングは、さっぱりとしていてサラダや魚料理・肉料理にもよく合います!
それでは早速、ドレッシング作りを開始しましょう。
<材料 2人分>
・酢 大さじ3
・塩麹 大さじ1
・玉ねぎ 1/8個
・オリーブオイル 大さじ1
<作り方>
1.酢と塩麹をボウルに入れて、混ぜます。
2.(1)に、みじん切りにした玉ねぎを加えて混ぜます。玉ねぎは、食感が残るように粗めのみじん切りにしてもいいでしょう。そこへ、味を確認しながら、オリーブオイルを少しずつ足して、よく混ぜます。
たったこれだけ、あっという間にドレッシングの完成です。
玉ねぎの辛味成分が、酢によってマイルドになるため、辛味・苦味が気になる場合は、少し時間をおいてから使うといいでしょう。
また、玉ねぎを水にさらしてもいいのですが、硫化アリルという栄養(辛味のもと)が溶けだしてしまうので、どうしても辛い場合は、量を減らすなどの工夫をしてみてください。
※ お好みで、ブラックペッパーをかけてもおいしい!
酢と塩麹の酸味と塩味が効いていて、料理がさっぱりとした味つけに仕上がるため、暑くて食欲が減退しているときにもおすすめです。
ぜひ、お試しあれ。
■栄養POINT■
<酢>
酢の酸味には、食欲増進効果があるだけでなく、たんぱく質や糖質、脂質を燃焼させてエネルギーに変えるのに働き、疲労回復や胃液の分泌を促して、消化酵素の作用を活発にするのに役立ちます。また、血中コレステロールや中性脂肪の減少といった効果にも期待できるでしょう。
<塩麹>
塩麹を作るときに使用する米麹が生成するデンプン分解酵素・アミラーゼは、ブドウ糖を生みだし、料理に上品でふくよかな甘味を与えてくれます。そして、たんぱく質分解酵素・プロテアーゼは、グルタミン酸を作りだして、素材のうま味を増幅。脂肪分解酵素・リパーゼは、料理の脂っぽさを減らしてくれます。
<玉ねぎ>
“血液サラサラ野菜”としても知られる玉ねぎ。辛味のもと・硫化アリルの働きによって、血液の流れをよくしたり、胃の消化液の分泌を促したりして、疲労回復・食欲増進などにも役立つとされています。
*写真は本人によるもの
【所有資格】
発酵食品ソムリエ/ジュニアスーパーフードマイスター/スーパーフードマイスター/スポーツスーパーフードマイスター/雑穀スーパーフードマイスター/トップスーパーフードマイスター/スーパーフードエキスパート/産前産後ヨガインストラクター/筋膜リリースヨガインストラクター/Core Power Yoga CPY/リフレッシュドライヘッドスパ/アロマ空間デザイン