温かい紅茶でほっと一息。心安らぐ時間ですね。その味わいと香りが多くの人に愛されている紅茶は、独特の紅い色のもとにもなっているポリフェノールのほかにも、ビタミンやミネラルが豊富。さらに最新の研究では、口臭予防や脂肪の吸収を抑える働き、さらに、肌の老化対策にも効果があることがわかりました。おいしいだけではない、紅茶の効果を紹介します。
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歯みがきの時間がないときに、ランチ後の紅茶で口臭予防! さらにインフルエンザ対策も!?
生理的口臭の主な原因は、食事後、食べカスに含まれるたんぱく質が口の中にいる細菌によって分解・発酵された結果、発生したガスです。とくにメチルメルカプタンという口臭成分が、口臭の強さに大きく関係するといわれています。紅茶には、この口臭のもととなるメチルメルカプタンを抑える効果があるそう。
キリンビバレッジ「紅茶と暮らし研究所」の実験によると、歯磨き後に牛乳を飲み、それから紅茶、またはお湯を飲んだ人のメチルメルカプタンの濃度を測定してみると、お湯を飲んだ場合では濃度が上昇していたのに対し、紅茶の場合は減少、つまり、紅茶を飲むことで口臭が抑えられるという結果に。
ランチの後に歯みがきする時間がない……そんなときには紅茶を飲んで、気になるお口の臭いをカットしましょう。
さらに、前述の口臭の原因ともなる歯周病原菌の一種が分泌するたんぱく質分解酵素がインフルエンザウィルス感染を促進するとの報告も。紅茶はこのたんぱく質分解酵素を強く阻害するので、インフルエンザ対策にもつながるといううれしい効果も期待できます。