アミノ酸が私たちの体に大切な働きをしてくれている、ということは、比較的、広く知られているところだと思います。ただ、アミノ酸がどのような食材に含まれていて、私たちの体とどのような関わりをもっているのかという点については、何となく曖昧にしている人もまた多いのではないでしょうか。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「アミノ酸」。意外と知らない基本の知識をクイズでゲット!
Contents 目次
問題1 アミノ酸とは、何を構成するものだと思う?
□糖質
□たんぱく質
□脂肪酸
□食物繊維
「たんぱく質」です
アミノ酸は、たんぱく質を構成する成分です。たんぱく質は多数のアミノ酸が結合した高分子化合物で、いろいろな種類があります。人間の体は約数十万種類のたんぱく質から成っていて、種類の違いはアミノ酸の種類や量、配列などによって生じています。
問題2 アミノ酸のうち、体内で合成することができない「必須アミノ酸」は何種類?
□9種類
□14種類
□20種類
□28種類
「9種類」です
自然界には、数百のアミノ酸が存在していますが、たんぱく質の構成成分となるのは、わずか20種類だけです。そのアミノ酸のうち、必須アミノ酸と呼ばれているのは9種類で、体内で合成することができません。よって、食事からとる必要があります。
問題3 必須アミノ酸でないものは、次のうちどれ?
□リジン
□ロイシン
□トリプトファン
□アスパラギン酸
「アスパラギン酸」です
上記は、すべてアミノ酸の仲間ですが、「アスパラギン酸」は必須アミノ酸ではありません。必須アミノ酸は「イソロイシン」「ロイシン」「リジン」「メチオニン」「フェニルアラニン」「スレオニン」 「トリプトファン」「バリン」「ヒスチジン」の9種類。これらは、それぞれ固有の機能があります。日常生活を送るうえで、アミノ酸の名前を覚えることは、あまり必要ないかもしれませんが、サプリメントやプロテインなどを取り入れている人には、なじみのある名前もあるのではないでしょうか。
問題4 次の食材のうち、アミノ酸を含んでいないものは?
□里いも
□大根
□生しいたけ
□アマニ油
「アマニ油」です
アミノ酸(たんぱく質)は、肉類・魚介類・豆類・卵・乳製品などメインのおかずになるような食材に多く含まれています。また、いも類、野菜、きのこ類にも、あまり多くはないもののアミノ酸が含まれています。一方、油脂類には、乳成分を原料としているバターなどをのぞけばアミノ酸はほとんど含まれていません。
問題5 アミノ酸の基準で、「制限アミノ酸」という言葉があります。この意味は、次のうちどれ?
□ある食材に含まれているすべての必須アミノ酸のこと
□ある食材の必須アミノ酸のうち、不足しているアミノ酸のこと
□ある食材に、過剰に含まれている必須アミノ酸のこと
□含まれてはいるが効果が半分しか期待できないアミノ酸のこと
「ある食材の必須アミノ酸のうち、不足しているアミノ酸のこと」 です
たんぱく質の質を評価する指標を「アミノ酸スコア」と言います。理想のアミノ酸組成に対し、それぞれの食品の必須アミノ酸の充足度を表すものです。数値で言うと、100が良好なアミノ酸スコアであり、100より少ないと、足りていないアミノ酸があるということ。この足りていないアミノ酸のことを「制限アミノ酸」と言います。例えば、精白米などは、アミノ酸スコアが65で、「リジン」というアミノ酸が不足しています。つまり、精白米の制限アミノ酸は「リジン」だということです。なので、リジンを豊富に含む動物性食品などとお米を一緒に食べることで、アミノ酸バランスが改善されます。このように、ある食材を摂取するときに、その食材の制限アミノ酸を含む食べものと組み合わせるようにすると、アミノ酸バランスがよくなり、必須アミノ酸の充足度が上がります。