ダイエッターはもちろん、一般的にもすっかり市民権を得たオートミール。栄養価が高く、特に食物繊維が豊富なので、便秘気味の人にもおすすめです。でも、「正直ちょっと飽きてきた」なんて人はいませんか? 今回は、『パリっ子のおいしい オートミールレシピ』(加藤巴里・著/ワン・パブリッシング・刊)から、「本当にオートミール⁉」と驚く新感覚レシピを3品作ってみました!
Contents 目次
食感を楽しむ!パリの風香るオシャレでおいしいレシピ
オートミールが健康にもダイエットにもおすすめだということが広く知られるようになり、すでに愛食している人は多いですよね。でも一方で、ちょっぴりマンネリ化してきた……という人も少なくないのでは。それに、いくらダイエット中とはいえ、たまにはこってりしたものも食べたいなぁなんて思っちゃいます。
おいしくて、お店で出てくるようなオシャレなオートミール料理が作れないかと思っていた筆者。そんな夢を叶えてくれる一冊を見つけてしまいました。
『パリっ子のおいしい オートミールレシピ』には、どこかのフレンチのコースかと見間違えるほど美しく、なおかつ、フランスの田舎の家庭料理のような温かみのあるレシピが並びます。どれも「本当にオートミール⁉」と疑ってしまうくらい! それもそのはず、筆者の加藤巴里さんはパリの料理学校で修業を積み、フランス料理教室も行っている料理家さんです。
簡単でおいしいのはもちろんですが、特筆すべきは「食感」にこだわっていること。もっちり、カリッ、ふわふわ……調理法によって食感が変わるオートミールの特徴を活かしたレシピが満載です。早速、本の中から3つのレシピに挑戦してみました。
香ばしいベーコンがアクセント!「カルボナーラリゾット」
まず挑戦したのは、カルボナーラリゾット。ダイエット中は敬遠しがちなメニューですが、オートミールなら罪悪感も半減しそう!
材料(2人分)
・厚切りベーコン…40g
・オートミール(ロールドタイプ)…60g
・水…250g
・卵黄…1個分
・パルメザンチーズ…30g
・粗びき黒こしょう…適量
作り方
1.ベーコンは5~7㎜の棒状に切って焼く。
2.鍋にオートミールと水を入れて火にかけ、好みのかたさになるまで煮る。
3.2を火からおろし、卵黄とチーズを加えてよく混ぜる。
4.器に盛り、1を上から散らし、粗びき黒こしょうを振る。味が薄ければ塩(分量外)で調味する。
こちらが作ってみた写真です。カルボナーラって手間がかかりそう……と思っていましたが、工程はベーコンを焼いたことと、あとはひたすら混ぜただけ(笑)。こんなに簡単にリゾットができるなんて、信じられません!
味も、ちゃんとカルボナーラになってる! コクがあって、ベーコンの塩気と香ばしさも最高で、これは家で一人ランチするときにピッタリのレシピです。おもてなし料理にもいいですね。腹持ちも抜群でした。
外はカリッ!中はふわふわ!「チキンナゲット」
続いては、チキンナゲットに挑戦。こちらも、オートミールと材料を混ぜて、油で揚げるだけという超シンプルなレシピです。
材料(2人分)
・鶏ひき肉(あればもも肉)…200g
・オートミール(インスタントタイプ、もしくはクイックタイプ)…30g
・水…60㎖
・醤油…小さじ2
・しょうがの絞り汁…小さじ1
[A]
ケチャップ…大さじ2~3
ウスターソース…小さじ2
ハチミツ…小さじ1
作り方
1. ボウルにオートミールと水を入れ、粘りが出てくるまで混ぜ、鶏肉と醤油、しょうがの絞り汁を加え、さらによく混ぜる。
2.1を10等分にしてラグビーボール状に丸め、170℃に熱した油で揚げる。
3.Aを合わせてソースを作り、添える。
完成写真がこちら。一口食べてみると、中のふわふわ具合にビックリ。以前、豆腐を混ぜてチキンナゲットを作ったことがあるのですが、その食感に近い感じ。揚げたては外のカリっという食感も楽しめます。
また、冷めてもおいしいのが、このレシピの優秀な点。翌朝、温めずに食べたのですが、熱々とはまた違ったおいしさでした。お弁当のおかずにも良いかも。
ちなみに、オートミールを毛嫌いしていた夫が「いつものナゲットよりおいしい!」とパクパク食べていたのには驚きました(笑)。
最高においしくてお腹も満足!「きなこクッキー」
最後は、デザートを作りましょう。市販のものもよく買っているオートミールクッキーに挑戦です。クッキー作りというと準備が大変!というイメージでしたが、こちらのレシピも、材料を混ぜて形成したら、あとはオーブンにお任せ。繰り返しになりますが、本当にシンプルなレシピなんです。
材料(作りやすい分量)
・無塩バター…50g
・砂糖…60g
[A]
オートミール(ロールドタイプ)…50g
小麦粉…100g
塩…1g
ベーキングパウダー…2g
きなこ…小さじ1
・卵白…1個分
作り方
1.バターと砂糖をクリーム状になるまで混ぜる。Aを加え均一になるまで混ぜたら、卵白を入れ、さらによく混ぜる。
2. 1を10等分して丸め、天板に並べる。少量のオートミール(分量外)をかけたら、上から押して7㎜厚さ程度にする。
3.165℃に予熱したオーブンで13~15分焼く。
ひと口食べてみると、たまらないザクザク感! ほんのりきな粉の風味と、昔ながらのクッキーという香ばしさで、思わず笑顔になってしまいます。我が家の子どもたちも、「おいしい!」と大満足でした。ちなみに、カルボナーラリゾットを作ったときに残った卵白を利用しました。
一枚を大きめに作ったので、しっかりと満足感があり、腹持ちも◎。ダイエット中でもこれなら間食OKではないでしょうか!
「私、料理うまくなった⁉」と錯覚しちゃうプロのレシピをぜひ!
これまで、オートミールといえば、スープ系か中華の味つけという印象でしたが、こんなにもバリエーション豊かな料理に変身するとは、本当に驚きました。しかも、さまざまな食感が楽しめるなんて!
何より、どのレシピも超簡単なんです。しかも、普段の食卓にはもちろん、クリスマスやお正月などのイベントにもピッタリなおもてなし料理まで揃っています。だから、毎日作りたくなるし、誰が作ってもおいしくできちゃう。筆者は、「あれ、私料理うまくなったかも?」といい気分になりました(笑)。
本を参考に、盛り付けにもちょっとこだわりたくなること間違いなし。ぜひ『パリっ子のおいしい オートミールレシピ』を参考に、お家でおいしいオートミール料理にチャレンジしてみてくださいね。
文/水谷 花楓
もっと、オートミールのレシピを知りたい方はこちらもチェック
『パリっ子のおいしい オートミールレシピ』(ワン・パブリッシング刊)