新年が明けて初めておとずれる節句である「人日(じんじつ)の節句」は1月7日。この日に「七草がゆ」を食べる人も多いのではないでしょうか。ところで、「七草がゆ」に入れる「春の七草」って、どんな種類の野菜だったか覚えていますか? また、食べ過ぎたあとに胃腸を休めるのにもぴったりな「おかゆ」ですが、風邪をひいたときにおすすめなのは、どんなおかゆ? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「おかゆ・七草がゆ」です!
Contents 目次
問題1 1月7日に「七草がゆ」を食べる風習があります。この七草に含まれていないものは、次のうちどれ?
□三つ葉
□セリ
□かぶ
□大根
「三つ葉」です。
「七草がゆ」に使用するのは、“セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ”の七草です。スズナはかぶ、スズシロが大根の意味となります。これらは「春の七草」と言われ、七草がゆを食べることで、「1年間健康で過ごせますように」という無病息災の願いが込められています。ごちそうを食べたお正月のあとの、胃腸を調えるためにも、ぜひ続けていきたい風習です。最近ではスーパーなどで、七草が入ったセットなども売られており、手軽に購入できます。
問題2 じつは栄養素がとっても似ている大根とかぶ(葉をのぞいた根の部分)。2つを比べたとき、大根のほうが多い成分は、次のうち、どれ?
□カルシウム
□ビタミンC
□食物繊維
□マグネシウム
「マグネシウム」です
葉をのぞいた根の部分100g中の数値を比べると、カルシウムは「大根」23mg・「かぶ」24mg、ビタミンCは「大根」11mg・「かぶ」18mg、食物繊維は「大根」1.3g・「かぶ」1.4g、マグネシウムは「大根」10mg・「かぶ」8mg。ほとんどの栄養素は、かぶのほうが若干上回る数値になるなかで、大根のほうが少し多く含んでいる栄養素は「マグネシウム」。マグネシウムは、骨の成分として重要であり、体内のあらゆる代謝をサポートする役目があります。大根、かぶともに、葉の部分にカルシウムを含みますので、葉と根の部分を一緒に食べることで、骨の強化にもつながります。
問題3 「春の七草」にも含まれている大根。100g(大根の根80g+葉20g)あたりのカロリーは?
□15kcal
□35kcal
□55kcal
□75kca
「15kcal」です
大根は、根の部分が100g=15kcal、葉は100g=17kcalほどの低カロリーな食材です。根と葉を合わせて100g食べた場合でも15kcal。大根は約95%が水分ですので、たっぷり食べても安心ですね。これからの時期は、実が、ずっしりとして、みずみずしくなるので、おでんをはじめ煮込み料理やスープにもぴったりです。たくさんいただきたい野菜のひとつです。
問題4 ちょっと体調が悪いときなどに食べることも多い「おかゆ」。風邪をひいたときにおすすめなのは、次のうち、どれ?
□キムチがゆ
□きのこがゆ
□しょうががゆ
□ザーサイ入り中華がゆ
「しょうががゆ」です
おかゆというのは、基本的には、米と水を火にかけ、時間をかけて炊いていきます。米粒の食感がやわらかく、とても消化のいい食べものです。どの味つけでも、ふつうのかたさで炊いたご飯を食べるよりは、体にとっては負担が少なくなりますが、風邪をひいて、のどの痛みがあったり、熱などがあった場合は、体を冷やさないことが大事になります。「しょうが」は体を温めてくれて、発汗作用もある食材。しょうがのすりおろしを入れるなどした「しょうががゆ」が正解です。キムチやザーサイなどは、味のインパクトにはなるものの、体が弱っている際は、胃腸への刺激が強く、体に少し負担がかかります。また、きのこ類はヘルシーでよい食材ですが、食物繊維が多く、消化に時間がかかるので、食べたいときは体調と相談するようにしましょう。
問題5 乾燥が気になるこの時期、肌の潤いを補うのに、あまりおすすめできない雑炊は、次のうち、どれ?
□かぼちゃとあずきの雑炊
□チーズ入りキムチ雑炊
□さけ入りミルク雑炊
□サバ缶入りわかめ雑炊
「チーズ入りキムチ雑炊」です
チーズもキムチも、決して悪い食材ではないのですが、肌にとって、油分の多い食材や刺激の強いものは、少し控えたほうがよいので、両方を組み合わせた「チーズ入りキムチ雑炊」が、この中では、おすすめできない内容になります。ただ、毎日食べるというわけでなければ、問題はないと思われます。肌対策には、さまざまな栄養素をバランスよく食べるのがいちばんです。特に、ビタミンA・C・Eなどを含んだ、色の濃い野菜やフルーツなどを意識してとるとよいでしょう。また、新陳代謝を促し、肌にハリや弾力を与えてくれるビタミンB2やB6などを多く含む魚類は、積極的に食卓にとり入れたい食材です。