お腹が元気になる「納豆汁」! 山形県で古くから親しまれてきた冬の家庭料理のひとつだそうです。今日は、発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパートの高木沙織さんに「納豆汁」のレシピを教えてもらいます!
Contents 目次
10分で作れる!冬にうれしい「納豆汁」のレシピ
こんにちは!
発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパートの高木沙織です。
今回ご紹介するのは、“納豆汁”のレシピです。
納豆汁は、山形県で古くから親しまれてきた冬の家庭料理。私たちの食卓にもなじみの深い発酵食品「納豆」と、「みそ」を使って作る汁もののことをいいます。
■納豆とみその魅力をおさらい■
まずは、メインの発酵食品「納豆」と「みそ」の魅力をおさらいしていきましょう。
●納豆
納豆には、たんぱく質やビタミンB2、ミネラル、消化酵素が豊富に含まれており、整腸作用、血栓の予防、高血圧の予防、骨粗しょう症の予防などに効果を期待されている食品。
そして、注目すべきは“納豆菌の強さ”です。納豆菌は酸に強く、胃酸によって死滅することなく腸まで到達。腸内で悪玉菌が増殖するのを防ぎ、腸内環境の改善に働いてくれます。
●みそ
善玉菌(乳酸菌)を多く含む、プロバイオティクス(腸を元気にする働き)食品。
薬膳の世界では、胃腸を整えて、消化を促進する食品とされています。また、“メラノイジン”という強力な抗酸化作用を持つ色素成分を含むみそは、体を若々しく保ってくれるアンチエイジング食品でもあります。
それでは早速、この2つの発酵食品を使って“納豆汁”を作っていきましょう。所要時間は、わずか10分! とても簡単です。
<材料 2人分>
・ひきわり納豆 2パック
・えのき 50g(1/2袋)
・油揚げ 1枚
・長ねぎ 1/3本
・だし汁 300ml
・みそ 大さじ1~1.5
<作り方>
1.ひきわり納豆に付属のタレを加えて、よく混ぜておきます。ひきわり納豆がない場合は、粒状の納豆を細かく刻むか、すりつぶしておきましょう。
2.えのきは、半分の長さに切り、手でほぐします。油揚げは、熱湯にくぐらせて油抜きをし、短冊切り。長ねぎは、小口切りにします。
3.鍋にだし汁とえのき、油揚げ、長ねぎを入れたら、中火にかけて、火を通します。
4.食材に火が通ったら消し、ひきわり納豆とみそを加えて溶きましょう。
納豆のとろみがほかの食材にからんで、うまみもアップ。
それだけでなく、このとろみによって、より一層汁ものの温かさを感じやすくなるでしょう。体が芯から温まる1杯を、食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
■発酵食品・ワンポイント<脳腸相関って?>■
生物の脳と腸は、密接に関係し、お互いに影響を及ぼし合っています。
例えば、強い緊張や不安を感じたとき。急にお腹が痛くなったり、トイレに行きたくなったりしませんか? これは、脳にストレスを受けたことで腸が反応し、ぜん動運動が乱れて起こる現象。
その一方で、腸内環境の変化に応じて、気分が変化することもあります。
このように、脳と腸は相互に影響を与え合っているため、腸を元気にすることは、心を元気にすることにもつながるということができるでしょう。
*写真は本人によるもの
【所有資格】
発酵食品ソムリエ/ジュニアスーパーフードマイスター/スーパーフードマイスター/スポーツスーパーフードマイスター/雑穀スーパーフードマイスター/トップスーパーフードマイスター/スーパーフードエキスパート/産前産後ヨガインストラクター/筋膜リリースヨガインストラクター/Core Power Yoga CPY/リフレッシュドライヘッドスパ/アロマ空間デザイン