ふだんは薬味やみそ汁の具など、他の素材の引き立て役として活躍することが多い「ねぎ」ですが、旬のこの時期は、一躍、脚光を浴びることに。おいしいだけでなく、疲労回復などにも役立つ食材です。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「長ねぎ」。栄養とおいしさの秘密に迫ります!
Contents 目次
問題1 長ねぎ1本(約100g)を食べた場合の、おおよそのカロリーは?
□15kcal
□35kcal
□65kcal
□95kcal
約「35kcal」です
「長ねぎ」は白い部分と葉の部分とで栄養価が変わってきます。白い部分は淡色野菜で100g=35kcal、緑の葉の部分は緑黄色野菜で100g=29kcalですので、長ねぎを1本100g食べると、35kcal 弱となります。長ねぎの旬は冬。お鍋の具材として煮てもよいですし、こんがり焼いて食べてもおすすめです。甘みが増しておいしくいただけますよ。
問題2 「長ねぎ」には、辛みの成分があります。これは、次のうちどれ?
□カプサイシン
□クルクミン
□ジンゲロール
□アリシン
「アリシン」です
長ねぎを生のまま食べると、ツンとした辛味を感じることがあると思います。これは「アリシン」と言って硫化アリルの一種です。玉ねぎやにんにくにも含まれる刺激臭(香気成分)や辛味の成分になります。アリシンは熱に弱く、水に溶ける性質があるので、効果的にとるなら生で食べるのが、おすすめです。
問題3 長ねぎの辛み成分と一緒にとると体への影響がよい栄養素は、次のうちどれ?
□たんぱく質
□カルシウム
□ビタミンB1
□ビタミンC
「ビタミンB1」です
問題2でも見たように、長ねぎの辛み成分は「アリシン」。アリシンはビタミンB1と一緒に摂取すると、新陳代謝の活性化や慢性疲労、筋肉の回復などにつながります。風邪などひきやすい時期でもありますので、長ねぎをたっぷりとることで風邪対策をして、疲れをためこまない体づくりに役立ててほしいと思います。
問題4 問題3の答えの栄養素と長ねぎのアリシンがうまく組み合わされた料理としておすすめなのは、次のうちどれ?
□長ねぎのクリーム煮
□長ねぎ入り卵焼き
□長ねぎ入りポテトコロッケ
□長ねぎの豚肉巻き焼き
問題3の答えは、「ビタミンB1」。ビタミンB1は、魚介類では「うなぎ」や「さけ」など、肉類では豚肉などに多く含まれます。特に赤身の肉質に多く含まれるので、もも肉やヒレ肉などに、豊富に含まれています。長ねぎは、いろいろな食材と組み合わせることができ、味のアクセントにもなりますので、上記の料理は、どれも相性がよいのですが、「アリシンとビタミンB1を組み合わせてとる」という点から考えると、豚肉を使った「長ねぎの豚肉巻き焼き」がおすすめとなります。
問題5 「ねぎ」と「玉ねぎ」の雑種である食材は、次のうちどれ?
□わけぎ
□万能ねぎ
□下仁田ねぎ
□あさつき
「わけぎ」です
「わけぎ」は、青ねぎによく似ていますが、「ねぎ」と「玉ねぎ(エシャロット)」が交雑したものになり、根の部分は少しふくらんでいます。一般的なねぎに比べて、辛みが少なく、香りはよく、ほんのり甘味も感じられるため、ソフトな味わいの食材として人気です。薬味や「ぬた」などに使われることが多い品種です。