いろどりがよく、栄養価も高いにんじんは、ふだんの食卓でも最も多く並ぶ食材のひとつではないでしょうか。では、にんじんのカロリーはどのくらい? 1日分のビタミンAを摂取するのに必要なにんじんの量は? 知ればますます食べたくなること間違いなし! “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「にんじん」です。
Contents 目次
問題1 にんじんを100g食べたときのカロリーは、次のうちどれ?
□15kcal
□35kcal
□55kcal
□75kcal
「35kcal」です
にんじん1本の重量は約180~200gです。約1/2本=100gを食べた場合、皮つきで35kcal、皮なしの状態で30kcalとなります。にんじんは秋に旬を迎える野菜ですが、春に収穫される「春にんじん」もあります。春にんじんは通年売られているものと違い、甘くてやわらかく、みずみずみずしさがありますので、生で食べても十分おいしさを感じることができますよ。
問題2 にんじんには、「アスコルビナーゼ」という酵素を含みます。これと深い関係のある栄養素は次のうちどれ?
□カリウム
□カルシウム
□ビタミンA
□ビタミンC
「ビタミンC」です
にんじんには、「アスコルビナーゼ」という、ビタミンCを酸化させてしまう酵素が含まれています。アスコルビナーゼは熱や酸に弱い性質をしています。熱を加える調理をすれば、この働きを防ぐことができます。サラダなど生食をするときには、酢やレモン汁を加えることで、働きを抑えることができます。少しの工夫で、より効率よく栄養素を摂取することができますね。
問題3 にんじんはビタミンAが豊富です。にんじんを100g食べた場合、1日に必要な量のどのぐらいを摂取できると思う?
□約30%
□約50%
□約100%
□約150%
「約100%」です
にんじんは、さまざまなビタミンやミネラルが豊富ですが、なかでもビタミンAの含有量が多いことが特徴です。にんじん100gあたりのビタミンAは、皮つきで720μg、皮なしで690μg。1日に必要なビタミンAの推奨量は、成人男性で900μg、女性で700μgですから、100g食べることで成人女性の摂取基準は上回ります。問1でも解説した通り、100gはにんじん約1/2本分です。1日で食べることが難しくない量かと思いますので、サラダや煮もの、汁ものなどいろいろな料理にとり入れてみてはいかがでしょうか。
問題4 にんじんに含まれる「β-カロテン」を体内にとり入れるのに、吸収率をアップしてくれる食材として、おすすめなのは次のうちどれ?
□はちみつ
□納豆
□酢
□ごま油
「ごま油」です
問題3でも解説したビタミンAには、ビタミンAの形で動物性食品に含まれる「レチノール」と、体内でビタミンAに変わる「β-カロテン」があります。「β-カロテン」は、にんじんのような緑黄色野菜に含まれる色素カロテノイドの一種で、油と一緒にとることで吸収率がアップします。ごま油だけでなく、他の油脂類や、油分を含んでいる食材などと合わせても、よい組み合わせになるでしょう。
問題5 一般的にスーパーなどの店頭で売られているにんじんは、次のうちどれ?
□五寸人参
□金時人参
□京人参
□黄人参
「五寸人参」です
どれもにんじんの仲間ですが、スーパーなどの店頭で手に入りやすいにんじんは「五寸人参」と言われているものです。「金時(きんとき)人参」は「京人参」とも言われているもので、「五寸人参」に比べて濃い赤い色をしています。お正月のおせち料理などで目にする方も多いのではないでしょうか。「黄人参」は名前通り、黄色いにんじんです。肉質がやわらかく甘みもあるので、サラダや野菜スティックなど生食でおいしくいただけます。