貝類は健康によさそう!と思っても、自分で調理するにはなかなかハードルが高いかもしれません。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「アサリ」。アサリの健康的な魅力はもちろん、砂抜きの仕方もお伝えします。これを機に、貝を食卓にとり入れてみるのはいかがでしょう?
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問題1 殻つきの「アサリ」100gの正味重量(食べられる部分の重量)の割合は、次のうちどれ?
□約20%
□約40%
□約60%
□約80%
「約40%」です
アサリを殻つきで100g使用した場合、約60%が廃棄となります。たとえば、みそ汁などで、殻つきのアサリを1人分につき50~60g使ったとしたら、食べられるアサリの量は20~24gくらいになるということ。むき身のアサリを購入することもできますが、殻つきで調理すれば、うま味がたっぷり出て、おいしく仕上がります。また、アサリ(むき身)のカロリーは50gで約15kcalですから、カロリーも気にすることなく味わうことができますよ。
問題2 「アサリ」に多く含まれているたんぱく質の成分で、肝臓の機能を高め、コレステロール減らす効果などのある成分は、次のうちどれ?
□アスタキサンチン
□タウリン
□オレイン酸
□カゼイン
「タウリン」です
タウリンは、魚介類、特にアサリや「しじみ」などの貝類に豊富で、いか、たこなどにも含まれます。一方、肉類には多くは含まれていません。タウリンを含む食材は、血圧の高い人、コレステロールや中性脂肪が気になる人、血糖値の高い人などにおすすめです。
問題3 「アサリ」の砂抜きをするときに使う塩分として、最適なのは次のうちどれ?
□水500mlに塩小さじ1
□水500mlに塩小さじ2
□水500mlに塩大さじ1
□水1000mlに塩大さじ1
「水500mlに塩大さじ1」です
めんどうでも砂抜きは大事な下処理。アサリを砂抜きしてから調理をしないと、食べたときに砂がジャリっと口に当たることがあります。砂抜きをする場合、アサリがかぶるぐらいの塩水につけますが、このときの塩水の濃度は3%ほどがよいでしょう。塩大さじ1杯は15gですから、水500ml(500g)の3%の分量ということになります。さてアサリの砂を抜くときは、ボウルに入れた塩水にアサリを直接、浸けるのではなく、ザルにアサリを入れたうえで塩水に浸けるようにすると、吐き出した砂をアサリが再び吸い込むのを防ぐことができます。アルミホイルや新聞紙などをかけて暗い状態にして、ひと晩くらい置きましょう。
問題4 「アサリ」に含まれているうま味成分と関係が深いのは、次のうちどれ?
□グルタミン酸
□イノシン酸
□コハク酸
□グアニル酸
「コハク酸」です
アサリをはじめ、カキや「しじみ」などの貝類には、「コハク酸」が多く含まれます。アサリにはグルタミン酸も含まれていますが、汁ものや酒蒸しをしたときに感じられる、アサリ独特のうま味のもとは、おもにコハク酸によるものです。なお、選択肢はすべてうま味成分です。グルタミン酸はおもに昆布や、野菜ではトマトや玉ねぎなどに。イノシン酸は、かつお、いわし、さばなどに。グアニル酸は干ししいたけなどに含まれています。
問題5 「アサリ」を使ったご飯の代表格と言える「深川めし」。これは「アサリ」と何の野菜を使った料理?
□長ねぎ
□ごぼう
□玉ねぎ
□みょうが
「長ねぎ」です
東京生まれの郷土料理、「深川めし」を知っていますか? みそで煮込んだアサリやねぎを、ご飯の上に汁ごとかけた「ぶっかけ飯」で、江戸の深川地区(現在の東京都江東区の一部)発祥の料理とされています。江戸時代、この地は漁師の町として栄えていました。当時はアサリ以外に「あおやぎ(貝の一種)」なども使用され、すまし汁の味わいだったようです。徐々にみそベースで煮込んだアサリやねぎを、ご飯の上に汁ごとかける、現在のスタイルになっていったとのこと。「深川めし」の専門店などもあり、深川めしの出汁で炊いたアサリの炊き込みご飯なども有名です。