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海鮮丼、カレーライス、ビビンバ、さつま芋の炊き込みご飯。食後に上がった血糖値が下がりにくいメニューは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~

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血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気である「糖尿病」。予備軍を含めると国内に2000万人いると言われています。さて、生活習慣の乱れが原因で引き起こされる糖尿病の場合、食生活の見直しが病気の改善に大きな役目を果たします。その際に重要なのが、血糖値とのつき合い方。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「血糖値と糖尿病」です。基本的な知識や、今日からできる血糖値コントロールのヒントも紹介していますので、ぜひクイズにトライしてみてくださいね!

監修 : 大越 郷子 (管理栄養士)

管理栄養士、フードコーディネーター。服部栄養専門学校卒業後、病院栄養士を経て現在に至る。雑誌や書籍を中心としたダイエット・健康・美容などの栄養指導など幅広く活躍。体によくておいしいレシピに定評がある。

Contents 目次

問題1 血糖値と深い関係があるのは、インスリンというホルモンです。このインスリンと関係ある臓器は、次のうちどれ?

□肝臓
□腎臓
□胃
□すい臓

 

 

「すい臓」です

「血糖値」とは、血液中のブドウ糖濃度を言います。血液中のブドウ糖(血糖)が血液中に増えてしまう病気が糖尿病です。健康であれば、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが働いて、血糖値は一定の範囲に保たれますが、生活習慣や食生活の乱れなどの原因により、インスリンの分泌が不足したり働きが悪くなったりすると、血糖値が高くなってしまいます。その場合は生活の見直しが必要になります。

問題2 糖尿病は、大きく分けるといくつ種類があると思う?

□2つ
□4つ
□5つ
□8つ

 

 

「2つ」です

糖尿病は、原因や発症の経緯により「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2種類に、大きく分けることができます。その中で、全体の約9割以上を占めるのが、「2型糖尿病」のタイプです。血糖をコントロールするインスリンが分泌されなくなる病気である「1型」に対して、生活習慣などが誘因となると言われる「2型」は、インスリンの作用不足が特徴です。「2型糖尿病」は、食生活や生活習慣を見直すによって、改善することも可能です。

問題3 1日の適正エネルギー量を知ることも糖尿病の予防には大事です。標準体重が55kgで活動量が普通の人の適正エネルギー量は、次のうちどれ

□55kg×15kcal
□55kg×25kcal
□55kg×30kcal
□55kg×35kcal

 

 

「55kg×30kcal」です

健康な体でいるためには、自分が1日に必要な適正エネルギーを知っておくことも大事です。まず標準体重は、「身長×身長×22」で算出することができます。標準体重に、1日の身体活動量に応じた数値をかけると適性エネルギー量を出すことができます。

〈1日に必要な適性エネルギー量の出し方〉
・身体活動量が軽い(デスクワークが主な人など)場合
→体重×25~30kcal
・身体活動量が普通(立ち仕事が主な人など)の場合
→体重×30~35kcal
・身体活動量が重い(力仕事が主な人など)場合
→体重×35~40kcal

標準体重が55kgで活動量が普通の場合、「55kcal×30~35kcal=1650~1925kcal」が適正エネルギー量となります。

問題4 1日の適正エネルギー量が約1,600kcalの場合、1食の炭水化物量は、約250kcalが目標です。次のうち250kcalを超えてしまう炭水化物はどれ?

□白米ご飯160g
□食パン6枚切り2枚
□シリアル60g
□ゆでうどん250g

 

 

「食パン6枚切り2枚」です

炭水化物のとり過ぎはエネルギー量が過剰になり、血糖値の上昇に関わります。そこで、1食の主食の摂取量の目安を知っておくと食事の参考になります。1日の適正エネルギー量が約1.600kcalの場合、その約55%(=880kcal)を炭水化物で摂取するのが目安です。1日の炭水化物量(=880kcal)を1食にすると約290kcalですが、主食以外でも炭水化物をとりますので、やや少なめの約250kcalを目標にするとよいでしょう。上記の炭水化物量は、上から250kcal、298kcal、228kcal、238kcalとなりますから、250kcalを超えているのは「食パン6枚切り2枚」となります。

問題5 白米と組み合わせた次の主食のうち、上昇した血糖値が下がりにくいメニューはどれ?

□海鮮丼
□カレーライス
□ビビンバ
□さつま芋の炊き込みご飯

 

 

「カレーライス」です

食事をとると血液中のブドウ糖濃度が上がるため、血糖値は上昇します。なかでも主食となるご飯・パン類・めん類は、糖質なので血糖値は上昇しやすいのですが、組み合わせる食材によって、上昇した血糖値が下がりにくくなることがあります。上昇した血糖値が下がりにくい=血糖値が上がりっぱなしの状態が続くと、糖尿病などさまざまな病気につながる恐れがあります。さて、ここで注目したいのは油脂です。血糖値の上昇に直接影響する「糖質」に対して、「油脂」は血糖値を下げにくくするという特徴があります。上記のメニューはどれも白米を使っている点で、血糖値が上がりやすいメニューと言えますが、正解はカレーライス。カレーライスのカレーには糖質の高いイモ類が入っていますし、さらにルウには小麦粉や油脂分が含まれています。糖質も油脂分も多いため、同じ主食でも、他の料理に比べると血糖値を下げにくいメニューと言えます。

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