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SNSのフォロワー数32万人超! ダイエットや血糖値に悩む人を救う医師「血糖おじさん」とは何者!?

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SNSのフォロワー数32万人超! ダイエットや血糖値に悩む人を救う医師「血糖おじさん」とは何者!?

「ごはん、パン、甘いものが好きで糖質制限が続かない」「血糖値が高めになってきた」…そんな悩みを持つ人に向け、YouTubeやInstagramで血糖コントロールやダイエットの方法をわかりやすく、おもしろく発信している医師の血糖おじさん。チャンネル登録者数とフォロワー数は計32万人超! 血糖おじさんって本当に医者なの!? なぜSNSで情報発信をはじめたの? 初の著書『“血糖値”を制して脂肪を落とす!』(Gakken)より、血糖おじさんとは何者なのかに迫ります!

Contents 目次

Q:血糖おじさんは、本当に医者なの?

A:はい! 現役の糖尿病専門医で、薗田憲司といいます。これまでに、多いときは年間4000件ほどの外来診療で患者さんを診てきました。

「昨年、専門医試験を受けて糖尿病専門医になりました。現在は独立して東京・渋谷に『そのだ内科、糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷道玄坂院』を開業したばかり。健康へのモチベーションを上げる、患者さん思いの明るい病院をめざしています!

僕が診療で心がけていることは、お医者さまという感じでエラそうにせず、自分から口を開いて患者さんのことを“好き”と思ってお話しすることです。ちょっと気持ち悪いですかね(笑)。過去に勤務していた病院の事務さんからは、“先生の診察室からは、ゲラゲラ笑い声が聞こえるね”なんて言われたこともあります。

僕は患者さんが実践しているダイエット法や運動法のことを頭ごなしに否定せず、価値観をすり合わせながら診察しています。なぜかというと、糖尿病(※1)を放置することによる合併症を防ぐには、医者ギライにならず通院を続けていただくことが重要だからです。

糖尿病を5年、10年…と放置してしまうと、血管が傷つき、ドロドロとした血液が眼、腎臓、神経などの血管で詰まって合併症を引き起こす可能性があります。糖尿病は“ナメてはいけない病気”。でも、放置せず通院を続けて治療し、血糖コントロールをすれば“怖くない病気”に変わります。糖尿病になっても人生は制限されません!

糖尿病は、食事改善、運動、薬剤の3本柱で治療をしますが、医師として患者さんが食事改善や運動の行動を起こせるよう第一歩をお手伝いし、さらに日常で“継続”できるようモチベーションを上げるアドバイスもしていきたいと思っています」(薗田先生)

※1:本文の「糖尿病」は、おもに「2型糖尿病」(生活習慣、遺伝因子、肥満、加齢などが原因で起こる)をさします。糖尿病の種類、原因によって治療法は異なります。

 

Q:血糖おじさんは、なぜ糖尿病専門医になったの?

A:僕が高校生のころ、医師である父が2型糖尿病になって苦しんでいる姿を見たことが、糖尿病専門医になったきっかけです。

「食べることが大好きだった父。当時のHbA1c(※2)の数値は12%で糖尿病が重症化しており、好きなものが食べられず悶え苦しみ、自信をなくしていました。

でも、僕がすごいなと思ったのは、父は絶望から立ち上がり、糖質制限ブームの前から自ら海外の文献を探して読み込み、糖質をコントロールする食事で血糖値を改善して自信を取り戻したことです(現在のHbA1cは6%ほど)。

高校時代から、母の糖質オフの料理、野菜料理がたくさん並んでいたわが家の食卓。野菜サラダを最初に食べる血糖コントロールの食べ順を父にすすめられ、骨の髄まで習慣になりました(笑)。

僕自身、食べることが大好きで太りやすく、父が糖尿病で遺伝的リスクを抱えているので、血糖コントロールダイエットを実践中です」

書影

『“血糖値”を制して脂肪を落とす!』の本の中では、医師である血糖おじさんが実践している血糖コントロール生活の小さな行動を紹介。

薗田先生の診察時の食事当直勤務で2~3食を病院で食べる日は、「プロテインの粉&シェイカー」「オートミール&インスタントスープの素」「保存容器に入れた野菜サラダ」「手作りのオートミールケーキ」の血糖コントロールお助けセットをリュックに詰めて勤務先に持って行くそう。

薗田先生のお昼ご飯

「当直の日に病院から支給されるお弁当を食べるときは、家から持ってきた野菜サラダを最初に食べ切り、食物繊維ファーストに。おかずとごはんをいっしょに食べたいときは、肉のおかずとごはん半分を食べ、最後に残り半分のごはんを食べる“半分カーボラスト”にしています」

ほかにも、
・朝たんぱく質の納豆卵かけごはん
・ランチ前のブラックコーヒー
・たんぱく質が補えるプロテインを間食に
・夕食はオートミール+インスタントスープの素でオートミールがゆ
など、忙しくてもマネできそうな血糖コントロールの行動がいっぱい!

※2:HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは…過去1~2か月の血糖値の平均を表す指標。健診の前日だけ食事を変えてもごまかせない数値。HbA1cの正常範囲は4.6~6.2%。6.0~6.4%は糖尿病予備軍、6.5%以上は糖尿病が疑われる。

 

Q:なぜInstagramやYouTubeでダイエット・健康の情報発信をはじめたの?

A:診察では伝えきれない食事改善や運動の方法を患者さんにお伝えし、モチベーションを上げるためです。

「総合病院時代の診療の時間は限られており、3時間で30人ほどを診なければいけないことがあります。そうなると患者さん1人とお話しできる時間はたった5分。糖尿病の治療には食事改善や運動が重要なのですが、その方法について伝えたいことの1割も患者さんに伝えきれていない…。そんなもどかしさを感じていました(次の診察まで3か月空いてしまう場合も)。

・次の診察まで患者さんの食事改善や運動のモチベーションを維持したい。
・今、健康なみなさんにも血糖値に関心を持ってもらい、肥満や糖尿病の予防につなげてもらいたい。
・糖尿病は生活習慣以外の原因も多いことを伝え、糖尿病患者さんへの社会的偏見をなくしたい。

そんな思いから、InstagramやYouTubeで血糖コントロールと健康・ダイエットについての情報発信をはじめました。

僕のYouTubeを見ていただいた患者さんからは“先生、早口ねぇ”と愛あるツッコミをいただいたり、“先生の顔が画面に出てくると食欲がうせるわ”なんて言われたりします(うれしいやら、悲しいやら!?)。

忙しい毎日ですが、僕の紹介した血糖コントロール法やダイエット法を実践した方からの、減量成功や血糖値の数値が改善したという声が力になっています。

僕が“血糖おじさん”と名乗っているのは、みなさんに親しみを持っていただきたいから。友だち感覚で“けつおじ”と呼んでいたければうれしいです!」

 

Q:なぜ、健診で血糖値が異常なしでも血糖コントロールをしたほうがいいの?

A:生活習慣が整っていても、加齢や遺伝因子などで血糖値が高くなる可能性があります。

書籍内のマンガ

「糖尿病と糖尿病予備軍の割合は、40代から増えることがわかっています。じつは、糖尿病は生活習慣以外の原因も多く、生活習慣が整っていても、やせていても、遺伝的因子や加齢によって発症する可能性があるのです。だから、ダイエットや5年後、10年後の健康のためにもぜひ血糖コントロール生活をはじめてみてください」

一般の健診で血糖値が正常でも、日常の食事で血糖値が急上昇・急降下する“血糖値スパイク”を起こしている可能性があるそう。「みなさんに血糖値に関心を持って欲しい」という思いから、血糖おじさんは自ら食べて飲んで食後の血糖値の変化を調べ、公開しています。

こちらは『“血糖値”を制して脂肪を落とす!』の本の、「血糖おじさんが体を張って検証!」のコーナー。

薗田先生の血糖値コントロール実験1
【1】おにぎり3個を早食いしたら血糖値は爆上がりするのか?

薗田先生の血糖コントロール実験2
【2】おにぎりを1個だけ食べたら血糖値はどうなるか?

薗田先生の検討コントロール3
【3】サラダチキン→おにぎり1個の順に食べたら血糖値はどうなる?
などを検証し、結果から糖質量や食べる順番によって食後血糖値(※3)が大きく変わることがわかります。

※3:血糖値の測定機器は『FreeStyleリブレ』を使用。食後の血糖値の変動は個人差があります。肥満、遺伝的要因、睡眠不足やストレス、空腹時間の長さなどによっても食後に血糖値が上がりやすくなります。

医師の血糖おじさんは、ダイエットや血糖値のことで悩む人の声を聞いて同じ目線に立ち、“いっしょに”健康をめざそうという熱い気持ちを持ったドクター。そんな“けつおじ流”のダイエット法は、どんな方法か気になります。次回は、血糖値とダイエットの関係、日常にとり入れやすい血糖コントロールの行動について教えていただきます。

取材・文/掛川ゆり

【プロフィール】

薗田憲司(血糖おじさん)

薗田先生顔写真
日本内科学会 糖尿病内科認定医。日本糖尿病学会 糖尿病専門医。そのだ内科糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院院長。日本医科大学卒業後、東京臨海病院初期勤務、東京都済生会中央病院勤務。年間4000件以上の外来を担当。糖尿病患者の父を持ち、自身も学生の頃より食事改善を実践。外来では患者1人にかけられる時間が限られているため、多くの糖尿病患者やダイエットに悩む人に役立つ情報を発信したいとの思いからInstagramで情報発信を始め、SNS総フォロワー32万人を突破(2023年12月時)。血糖値とダイエットの関係性や食事のアドバイス、糖尿病の最新事情などを発信している。
https://www.kettou-ojisan.com/
Instagram:@kettou_ojisan

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