今、欧米で「餅アイス」が注目を集めているそうです。餅アイスと聞くと日本では「雪見だいふく」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ロングセラー商品で、もちもちとした皮の中にアイスクリームが入ったスイーツは子どもから大人まで親しまれています。今回は、「餅アイス」の人気の理由を一般社団法人グルテンフリーライフ協会 フォーブス弥生さんに教えていただきました。
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近年、冬に食べるアイスは常識。「餅アイス」が海外で人気の理由
日足も少しずつ長くなり、春が待ち遠しい季節になりましたね。円安傾向が続いていることも追い風となり、街中では多くの訪日外国人を見かけるようになりました。日本政府観光局(JNTO)によると、2024年1月の訪日外客数が268万8100人となり、2019年1月と比較してほぼ同数となったと発表しています。
さて近年、欧米で人気となっているスイーツ「餅アイス(Mochi ice cream)」をご存じでしょうか。餅アイスとは、大福餅のような形で薄い求肥(ぎゅうひ)の皮のなかにアイスクリームが詰めてあるスイーツのひとつです。今では季節を問わずに1年中親しまれるようになったアイスクリームですが、以前は夏に食べるスイーツというイメージがありました。しかし、最近では「冬アイス」は常識となっています。
国内においては、1981年に発売されたアイスクリームをお餅で包んだロッテの「雪見だいふく」は、ほとんどの人が一度は聞いたことがある商品ではないでしょうか。というのも、1984年から学校給食にも採用されており、今までに発売された期間限定商品は、50種類以上もあり40年以上のロングセラー商品となっています。
さらに最近では、2024年2月にも新商品を2つ発売しています。
ひとつ目は、「ロッテ 雪見だいふく PREMIUM とろけるミルク」です。こちらは、原材料にこだわって北海道産牛乳を原料として使用しています。味わいは、通常の雪見だいふくと比べても、口当たりは濃厚でとろけるミルクアイスクリームと練乳ソースの2つの味わいが楽しめます。個人的には、PREMIUM とろけるミルクの食感のリッチ感が好みです。
2つ目は、「生雪見だいふく」です。この商品はアイスクリームの代わりに、クリームを包み込んだチルドデザートになります。アイスクリームの食感とは異なり、ふわふわとしたクリームが口の中でとろけます。
LOTTE 雪見だいふく:https://www.lotte.co.jp/products/brand/yukimi/
一方、海外では「餅アイス」はグルテンフリースイーツとして、人気が高く各社から販売されています。以前、訪れたスウェーデンのスーパーマーケットでも餅アイスは店頭で販売されていました。販売されていた商品はフランスのブランドでしたが、日本よりも小ぶりなひと口サイズで、さまざまなフレーバーが展開されており見た目もカラフルです。
例えば、オレンジ&グレープフルーツ味やピスタチオ味、コーヒー味など日本では見かけないフレーバーが展開されています。見た目にもカラフルなので、手土産にもよろこばれそうですね。また、海外で展開されている「餅アイス」ブランドは、イギリスやフランス、アメリカと多岐に渡ります。
以下、参考までにご紹介します。
●little moons (リトル・ムーン):イギリス https://littlemoons.com/
●mochi glacé(モチ・グラス):フランス https://www.lemochiglace.com/
●Bubbies(バビーズ):アメリカ・ハワイ https://bubbiesicecream.com/
●My/Mochi ice cream(マイ/モチ アイスクリーム):アメリカ https://www.mymochi.com/
●Mochidoki(モチドキ):アメリカ https://mochidoki.com/
これら餅アイスの人気の理由のひとつには、海外の一般的なスイーツと比べて「グルテンフリーで脂質が少ない」ためです。さらに、メディアでも餅アイスはヘルシーなスイーツとして商品やレシピの紹介をしています。日本で伝統的に親しまれてきた餅アイスは、今後も世界各地で広がっていくことでしょう。海外旅行に行った際には、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。