多くの日本人は塩分をとり過ぎていると言われています。では、1日の目標はどのくらいの量で、それに対して、しょうゆやソースといった調味料にはどのくらいの塩分が含まれているのでしょうか。今回のクイズが、ご自身の食生活を見直すきっかけになるかもしれません。
Contents 目次
問題1 しょうゆと中濃ソースを各大さじ1使用したときの塩分量は、次のうちどれ?
□1.5g
□2.4g
□3.8g
□4.2g
「3.8g」です
ふだん、何気なく使っている調味料。調理に使用するほか、卓上でかけることも多いかと思います。調味料は塩分が高いものが多いため、つけ過ぎやかけ過ぎがないように意識することが大切です。しょうゆ大さじ1(18g)には2.6g、中濃ソース大さじ1(21g)には1.2gの塩分が含まれます。よってクイズの答えは3.8gです。1日に摂取する塩分を調整する際の参考にしてみてくださいね。
問題2 肉野菜炒めを作るときに次の調味料で味つけをした場合、塩分が2.5g以内に収まるのはどれ?
□塩小さじ1/2
□薄口しょうゆ大さじ1
□ナンプラー大さじ1
□淡色辛みそ大さじ1
「淡色辛みそ大さじ1」です
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日に摂取する塩分の基準(目標値)は、男性7.5g未満、女性6.5未満と定められています。これはかなり意識しないと守れない数値かと思いますが、少しの意識が塩分を減らすことにつながります。まず肉野菜炒めを作るのに、豚肉100gと野菜200gを使用した場合、塩分は素材だけで約0.2g含まれます。ここに上記の調味料をプラスしたときの塩分量は、上から3.2g、3.1g、4.3g、2.4g。味わいを落とさずに塩分の高い調味料を減らすには、酸味のある酢や香りのある柑橘類、ハーブ類などを組み合わせて調理するといった工夫が効果的です。
問題3 日本人(成人)が実際に摂取している1日の食塩量は、次のうちどれ?
□男性15.5g・女性14.3g
□男性12.4g・女性11.8g
□男性10.9g・女性9.3g
□男性9.8g・女性8.9g
「男性10.9g・女性9.3g」です
質問2の解説でも記載した通り、厚生労働省が推奨している日本人(成人)の食塩摂取量(目標量)は、男性7.5g未満/日、女性6.5g未満/日です。これに対して、最近の調査(令和元年国民健康・栄養調査)では、男性は10.9g/日、女性は9.3g/日、食塩をとっているという結果が出ています。高血圧が気になる人だけでなく、どんな人も食塩のとり過ぎに注意する食生活が大事であることがわかりますね。
問題4 血圧の単位は、次のうちどれ?
□mg/dl
□mmHg
□%
□g/dl
「mmHg」です
健康診断の検査結果などを見た場合、いろいろな数値や単位を目にするでしょう。血圧の単位は「mmHg」という単位で表されます。心臓は毎分4~5Lもの血液を全身に送り続けています。「血圧」とは、この血液の流れによって動脈壁にかかる圧力のことです。心臓が収縮して血液が血管に送り出されるときの血圧を「収縮期血圧」(上の血圧)、全身に送り出した血液が心臓に戻り、心臓が拡張したときの血圧を「拡張期血圧」(下の血圧)と言います。
問題5 質問4の解説に記載した「収縮期血圧」について、注意が必要だとされている数値は次のうちどれ?
□100mmHg以上
□120mmHg以上
□130mmHg以上
□140mmHg以上
「130 mmHg以上」です
高血圧と診断される基準は、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上とされています。ただ、高血圧でなくても収縮期血圧が130mmHg以上の人は、注意が必要と言われています。塩分をとり過ぎることは高血圧につながります。ご自身の食生活を振り返り、「めん類や汁ものが多くないか?」「調味料をかけすぎてはいないか?」「加工食品をとり過ぎてはいないか?」など塩分過多につながる習慣を少し見直してみるだけで、減塩につながっていきますよ。