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お酒との“ちょうどいい距離感”って? キリンビールが提案する「DRINK FOR FUTURE」×筑波大学の共同研究に注目!

お酒は人生を豊かにする一方で、飲み方によっては健康リスクも…。飲む人も飲まない人も、そして次の世代も心地よく向き合える社会を目指し、キリンビールは新スローガン「DRINK FOR FUTURE」を掲げました。このスローガンのもと、7月15日に開催された発表会では、筑波大学との共同研究の発表や、お酒とじょうずにつき合うための具体的なヒントが紹介されました。今回は、その模様を詳しくレポートします!
Contents 目次
世界的な課題でもある「アルコールの有害な摂取」
最初に登壇したのは、キリンビール企画部の草野結子さん。
「近年、アルコールによる健康や社会への影響は世界的な課題とされていて、SDGsの中でも非感染性疾患(NCDs)の予防・治療が目標とされ、そのリスク因子のひとつとしてアルコールの有害な摂取が挙げられています」
日本でも2024年2月、厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されましたが、その認知度はいまだ10%台と低いのが現状…。
とくに、健康リスクを判断するうえで重要な「純アルコール量(お酒に含まれるアルコールの重さ/g)」を意識している人は、さらに少ないのだそう。
たとえば、アルコール度数9%のストロング系チューハイ(500ml)1本に含まれる純アルコール量は36g。これはワインボトル約1/3本分に相当しているのだそう。思っている以上に体への負担が大きく、内心ドキッとする人も多いのではないでしょうか?
「DRINK FOR FUTURE」ってどんなとり組み?
こうした背景から、キリンビールが掲げたのが「お酒の未来を、みんなで。」というメッセージを込めた「DRINK FOR FUTURE」。
具体的には、次の3つのアクションを軸に展開されています。
1. 啓発活動の強化:お酒の正しい知識や飲み方の多様性を伝え、意識変革を促す。
2. ノンアルコール・低アルコール商品の選択肢拡大:多様なニーズに応える商品を展開。
3. 研究開発:「飲み方」に関する科学的研究を進め、新たな価値を創造する。
お酒をムリにすすめるのではなく、飲む人も飲まない人もお互いを尊重しながら、健やかに楽しめる社会を目指しているのだそう。
「ゆっくり飲む」「食事と一緒に」が科学的に証明される!?
今回の体験会で注目を集めたのが、「DRINK FOR FUTURE」の3つ目「科学的研究」です。キリンビールは筑波大学の吉本尚准教授とともに、「体に配慮した飲み方」の効果を科学的に検証する共同研究をスタート。
吉本先生によると、これまで「ゆっくり飲む」「食事と一緒に」といった工夫は一般的にすすめられてきましたが、科学的な根拠は十分ではなかったそうです。
今回の研究では、「1杯目を30分かけてゆっくり飲む」「食事をしながら楽しく飲む」など、飲み方の違いが血中アルコール濃度や酔い方にどう影響するのかを検証予定。私たち一人ひとりが、自分の体に合った飲み方を見つける手助けになるかもしれませんね!
自分の“お酒体質”を知って、じょうずに楽しむ第一歩を
会場では、自分のアルコール体質を知る「アルコールパッチテスト」体験も行われました。参加者が腕の内側に専用のシールを貼って20分。肌の色の変化で、体質タイプがわかります。
• 赤く変化した人:アルコールを分解する酵素の働きが弱い「飲めないタイプ」。少量でも顔が赤くなる、動悸がするなどの症状が出やすく、食道がんなどのリスクが高いとされています。
• 少し赤くなった人:酵素の働きがやや弱い「少し飲めるタイプ」。飲み慣れると飲めるようになりますが、体質的に弱いことを自覚し、飲みすぎには注意が必要です。
• 変化がなかった人:酵素の働きが活発な「飲めるタイプ」。しかし、飲みすぎれば誰でも健康を害するリスクはあります。油断は禁物です。
私も実際にパッチテストを行ったところ、変化はなかったので「飲めるタイプ」ではあるのですが、健康のためにも飲む量はきちんと意識したいと思います。
自分の体質を正しく知り、自分に合ったペースや量を意識してムリのない範囲でお酒を楽しむことが、お酒とじょうずにつき合う第一です!
飲み放題は卒業? 実店舗での新しいとり組み
キリンビールのグループ会社が運営するビアレストラン「キリンシティ」でも、「DRINK FOR FUTURE」の実践が進んでいます。
たとえば「飲み放題プラン」を見直し、ノンアルや低アルのドリンクメニューを充実させたり、お冷(チェイサー)を頼みやすくしたり。ドリンクごとの純アルコール量も一覧表示されており、自分に合った飲み方が選びやすくなるなど、スマートにお酒とつき合える環境をととのえているのだとか!
体験会では、そんなキリンシティのメニューも一部紹介され、旬のハモとオクラのフリットやジューシーなソーセージなどがふるまわれました。オクラのネバネバ成分は胃の粘膜を保護する働きも期待できるなど、お酒と一緒に楽しむ食事の工夫も紹介さ、“体を思いやる食事”とお酒の楽しみ方も提案されていました。
お酒とのつき合い方に「正解」はありません。でも、自分の体調や体質に耳を傾けながら、“ちょうどいい距離感”で付き合うことは、健康にも美容にもとても大切! あなたも自分に合った“かしこいお酒ライフ”を見つけてみませんか?
取材・文/FYTTE編集部