スッキリと片づいた空間で、家族みんなが笑顔で暮らせる住まいづくりを提案する「幸せ住空間セラピスト」の古堅純子さん。今までに掃除や片づけをお手伝いしたお宅はなんと2000軒以上!
多くの「片づけ下手」な人を見てきた古堅さんは、「片づけられない人とやせられない人には、共通点がある!」という発見をしたそう。実体験から得た、理想の自分を手に入れるためのヒントを教えてもらいました。
Contents 目次
幸せ住空間がもたらすメリットとは?
たくさんのお宅を訪問し、掃除と片づけのお手伝いをしてきた私は、今では部屋の散らかりぐあいを見ただけで、その家族の状況がわかるまでになりました。
モノが多く片づいていない家は、たいてい何かしら悩みをかかえています。夫婦で考え方のすり合わせができていなかったり、親子のコミュニケーションが不足していたり…。ですが、そこに私が関わることで、家族それぞれの希望を調整して部屋が片づくと、問題が解決するケースが多いのです。
例えば、それまで親の言うことをまったく聞かなかった子どもが、部屋が片づくと、自分で自分のことができるようになった、という経験があります。環境が変わることで、心が落ち着いたのでしょう。そのとき「部屋がスッキリ片づいて、暮らしやすい状態になると、子どもでも片づけられるようになるんだ」と実感しました。
部屋が片づくと気持ちがよく、その状態をキープしたいと家族みんなが思えるようになるのです。
片づけ下手な人の特徴
散らかったお宅は、たいていその家の主婦が悩んでいます。
「どうしてウチは片づかないの?」「片づけても、片づけてもすぐに散らかってしまうのはなぜ?」etc.
そういうお宅は、だいたいモノが多い。何年も前に買って着ないまま放置してある衣類、買ったはいいが使わないダイエット器具、たくさんないと不安という気持ちから大量に買い込んだ日用品のストック…。これらを適当な場所にチョイ置きしたり、どこかにしまい込んで視界から消してしまうと、当然のことながらモノはどんどん増えていきます。結果、部屋にモノがあふれてしまい、散らかってしまうのです。
どこかにしまいこんで、なかったことにする…これって、ダイエットがうまくいかない人のメンタリティと似ていると思いませんか?
「がんばって片づけている(しまい込んでいる)のに、なんでモノが減らないんだろう?」と言うのと、「そんなに食べてないのに、なんで太るんだろう?」と言うのは、根本的な部分が見えていないという点で一緒です。
また、「言い訳が多い」というのも、片づけ下手な人とダイエット下手な人の共通点。
私が「▲▲したらどうでしょう?」「●●したら使いやすくなりますよ。」とアドバイスしても、「それは□□だからできない」「それは〇〇だからそのままで」と、素直に受け入れてくれない人が、ごくたまにいます。
そんなとき私は、「この人は本気で片付ける気があるのだろうか?」と思ってしまうのです。
ダイエットが続かない人も同じ。続けられないことにあれこれ理由をつけて、素直にがんばる気持ちを持てずにいる人は、いつまで経ってもやせることができないと思います。