夜遅くに食事をすることに対して太るから避けたい、罪悪感があると考える人もいると思います。しかし、夜遅くに食事をすることよりも、食事をガマンするストレスの方がやせられないという問題につながるのです。食べる時間が遅くなっても思う存分食べて、翌日の食事で帳尻を合わせれば問題なし!
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深夜の食事はケースバイケース
私のところに食事のご相談に来る人の中には、「夜遅くに食事をする生活なのでやせられない」と悩む人が少なくありません。
深夜の食事は内臓には負担になるし、食べたものが体脂肪になりやすいのは事実です。太りたくない、やせたいと思っている人なら、夜遅くの食事はできるだけ控えていることでしょう。
でも、どうしても夜遅くにしか食事ができない人もいますよね。
そうでなくても、朝や昼の時間よりも、夕方から夜の時間に食べたくなるという人のほうが多いはず。
だって、夕食は1日がんばった自分へのごほうびでもあるからです。そんな夕食をガマンするのは…。
かなりのストレスになりますから、やめたほうがいいと思います。
夜遅くなっても、食事はとっていいのです。
もちろん、残業してヘトヘトに疲れ、帰宅したときには空腹のピークを過ぎていて、「食べても食べなくてもどっちでもいいや」というときは、ムリに食べる必要はありません。すぐに寝て、翌日の朝ごはんをしっかり食べたほうがいいでしょう。
でも、遅くなって疲れてはいるけど、「お腹はすいている」と感じれば、そのときに食べたいものを食べればいい。いえ、むしろ食べるべきなのです。
要するに、深夜の食事はケースバイケース。食べたいのか食べたくないのかによって、対応を変えるべきだと思います。
やせられないのはストレスが問題
夜遅い食事の場合、カロリーは控えめにとか、胃腸にやさしいものを、などと言われます。栄養学的、生理学的に見れば、それは正しいことです。
でも、1日がんばって疲れ果てているときに限って甘いスイーツやガツンとコッテリ系のものが食べたくなるものです。
「あっさりしたとろろ蕎麦じゃない。ハンバーグが食べたい!」と思うときもあるはず。それなら、思い切ってハンバーグを食べましょう。
その人の1日の活動モードがどうだったかによって、おそらく食べたいものは変わるはず。何を食べるかは、そのときの自分の欲望に従えばいいのです。
「どうしても深夜にしか食事をとることができない。だからやせられない」と多くの人が口にします。
そして、夜は食べてはいけないのに食べてしまう自分に対して、ものすごくストレスを感じています。
でも、私に言わせれば、やせられないのは、夜遅くに食べるからではなく、そのストレスが問題なのです。
メリハリをつけた食事を
お腹がすいているときに食べても、体脂肪にはなりません。お腹がすいていないときに食べるのが太る原因!
残業の前に、早めに夕食をすませる人がいます。そのときはまだお腹がすいていないのに、夜遅くに食事をしてはいけないと思い、ムリに食べてしまうようです。
でも、こんな“間に合わせ”の食事では満足感は得られない。ある意味、欲求不満な状態ですから、心は満たされない。
結果、仕事帰りにコンビニなどに寄ってお菓子などを買い込み、結局は夜遅くに食べてしまうことに…。これでは、ダブルで食べたものが体脂肪として蓄えられてしまいます。
そんなことになるくらいなら、多少食事の時間が遅くなったとしても、仕事をきちんと終わらせてから好きなものを思う存分食べるほうがずっといい。
その代わり、翌日の朝はフルーツ、昼は春雨スープと野菜ジュースだけにするとか、帳尻を合わせるようにしましょう。
こんなふうにメリハリをつければ、夜遅くに食べても、カロリーオーバーにはならないし、心にもストレスがたまらないはず。「1日3食、夕食は軽めに」がいつでも誰にでもいいわけではないのです。
だって深夜に働く飲食業の人が全員太っているわけではないでしょう?
その事実に目を向けてみて。