これまで1万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介さんが、ダイエットのお悩みや疑問に答えます! 糖質制限が知られるようになり、「ごはん」を抜いて「おかず」のみを食べるダイエットをする人が少なくありません。でも、その食事法でキレイにやせられるの? 小山先生に教えていただきました。
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今回のお悩み
ダイエットのためには糖質の量を減らしたほうがいいと聞くのですが、「ごはん」は食べないほうがいいのでしょうか?
ごはん好きなので、食べないと満足感がなく、結局、お腹が空いてお菓子を食べてしまうことがあります…。
「ごはん」より「おかず」の脂肪分、糖分のとり過ぎに注意
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
僕のダイエット指導では、みなさんに「ごはんを食べてください」と伝えています。そして、「おかずから、脂肪分や糖分をとり過ぎない」こともアドバイスします。
なぜかというと、ダイエットがうまくいっていない人に日々の食事内容を報告してもらうと、肉類中心で揚げものなどの脂っこいおかず、砂糖が多く使われた甘い味つけのおかずをたくさん食べているケースが多いからです。そのような人は、脂質の摂取量が多く、甘いものに依存していることがあります。
糖質をオフする場合は、メインのエネルギー源である主食(ごはんなど)を抜くのではなく、まずは糖分の多い「お菓子」「ジュース」などの嗜好品の量から気をつけることも大切です。ごはんを抜いて、甘いお菓子やジュースをたくさんとっていては、キレイにやせられません。
ただし、丼もの、パン、麺類などの単品の食事をとることが多い人には、主食の量を適量にすることをおすすめします。茶碗1杯のごはんを主食にし、副菜、主菜のおかずをそろえた和食の定食メニューを基本にしてください。
キレイやせには、パン、麺類より「ごはん」がいい
主食(ごはん、パン、麺類など)は、体を動かすためのメインのエネルギー源になります。その中で、ダイエットのために、ごはんを主食にする主なメリットは、次の3つです。
パン、麺類のメニューより脂質を抑えられる
パンには原料にバターなどの油脂が使われています。また、パスタ、ラーメンなど麺類の料理は脂質が多くなりがちです。ダイエット中の主食は、ごはんを中心にしましょう。ごはんの栄養素の大部分は炭水化物ですが、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなども含まれます。玄米にしたり、白米に雑穀米をブレンドしたりすれば栄養価がさらに上がり、ダイエット中に意識してとりたい食物繊維も補えます。
栄養バランスのいい献立になる
パンは、おかずがなくても単品で食べることができます。また、麺類の単品メニューは、具材が少なく糖質や脂質に栄養が偏りやすいです。ごはんは、単品であまり食べませんよね。ごはんを主食にすると「主菜(魚介類、肉類、大豆製品など)」、「副菜(野菜、きのこ類など)」のおかずがそろい、栄養バランスのよい食事になるのもメリットです。
腹持ちよくて満足感がある
やわらかいパンや麺類は、ごはんと比べてかむ回数が少なくなりがちです。ごはんをよくかんで食べることで腹持ちがよくなり、満足感が長続きします。空腹感から甘いものを食べてしまうことも少なくなります。
古くから日本には稲作文化があり、ごはんをエネルギー源にしてきました。ごはん、おにぎりを食べるとホッとしませんか? 体と心にストレスなくキレイにやせるためには、ごはんをおいしく食べてダイエットしましょう。
取材・文/掛川ゆり