健康的なダイエットのために、いつもさまざまな見方から新鮮な情報を提供してくださる管理栄養士の安中千絵先生。おいしくてスタイリッシュなレシピに定評があります。そんな先生はふだん、どんな食事をしているのでしょうか。1日3食の中で気をつけているバランスのとり方などを伺いました。今回は朝と昼の食事について紹介します。
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朝は水分をたっぷりとって体を目覚めさせる
安中先生の朝はレモン入りの白湯をゆっくり飲むことからスタート。
白湯には腸の動きを促す効果があります。覚醒効果のあるレモンの香りで気分もスッキリ。まず水分をしっかりとって、体の新陳代謝を促すことに重点を置いているといいます。
「それからブラックコーヒーを1杯飲んだあと、体調をみて、お腹がすいていれば納豆ごはん、それほどでもなければリンゴなどの果物を食べることが定番です」。
朝は急激に血糖値を上げないよう心がけているそう。納豆のネバネバ成分には血糖値を抑制する効果があります。また、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なうえに手間がかからないところが朝にぴったりというところが、先生の定番の理由。
実は35歳くらいまではかなりしっかり朝食をとっていたという安中先生。消化力などが落ちてきたと実感するようになってからはムリに食べるのではなく、ご自身の体調をよく観察して、ルールを決めずにその日の体調に合わせているのだとか。前日の食事の影響などで胃腸が疲れていると感じるときは、飲みもの以外はとらないこともあるそうです。
「体調によって、朝ご飯を食べないときでも、レモン入りの白湯を大きめのマグカップに1杯は飲んで、寝ている間に失われた水分の補給は必ずしています」。
昼は好きなもの、食べたいものをしっかりと
1日の中で一番たくさん食べているのがお昼ご飯だそう。揚げものや甘いものを食べたいときは昼食の中でとるようにしているとか。ここでは自宅でデスクワークなどをされているときのメニューをあげていただきました。
・ご飯
・野菜多めのおみそ汁
・鶏肉か卵
・アボカドや豆腐
・果物
「昼は体の中の細胞の動きが活発な時間帯。このタイミングで好きなものを食べることが多いですね」。ちなみにアボカドは安中先生の大好物。ビタミン類がとても豊富なので、疲れぎみのときや肌に元気がないときには積極的に食べるようにしているといいます。
朝はムリをしないでたっぷりの水分で体を起こし、エネルギーをたくさん使うお昼にはしっかりと食べる。理にかなった食事のとり方といえそうですね。この機会に、1日の食事のバランス、見直してみましょう!
文/本間美加子