冬は太りやすいと考える人が多いと思いますが、じつは夏より冬のほうが代謝がいいのです。しかし、暖房のきいた環境にいることや冬の食生活、不眠によって冬太りへとつながってしまいます。簡単な運動や食生活の工夫で、冬太りをしないよう心がけてみましょう。
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■夏より冬のほうがやせやすい!?
“冬太り”という言葉もあるほど、世の中では「冬は太る」と思っている人が多いようです。
ところが、「冬は太るもの」と思い込んでいる人には意外なことかもしれませんが、じつは、夏より冬のほうが代謝は高いということを知っていますか? 冬場は寒さに耐えるために体内でたくさん熱を作らなくてはなりません。
ですから、寒さを感じると体が「ブルブルッ」と震えて交感神経のスイッチが入り、代謝が上がって熱を作るようになっているのです。
つまり、寒いというだけで、じっとしていても使うエネルギーが多くなる。本来なら、夏よりも冬のほうが消費するエネルギーは多いはずなのです。
それなのに、なぜ冬太りになるのか!?
ひとつめの原因は、暖房のきいた環境にいることです。
代謝は、寒さを感じてはじめて上がるのですが、最近では、寒さを感じない生活をしている人がほとんどでしょう?
寒さ対策の下着やダウンなどで厚着をして、マイカー通勤をし、そして暖房のきいたオフィスで座りっぱなし…。これでは体が寒さを感じて代謝を上げるタイミングがありません。
寒いからと、暖かい家の中でゴロゴロするのも、冬太りの大きな原因です。基礎代謝が上がらないだけでなく、活動量が減って消費するエネルギーも少なくなる。これでは、太っても不思議ではありませんよね。
■食生活と不眠が冬太りの原因
さらに、寒くなると食べたくなるものが変わることも、原因のひとつです。
クリームシチューやグラタンなど、冬場になると、夏場には決して食べたいとは思わないようなものが食べたくなりますね。寒い季節に、味の濃いものや甘いもの、こってりした脂っこいものが欲しくなるのは、自然なこと。
寒くなって冷えを感じると、体は、熱を作るために、すぐエネルギーになるもの、多くのエネルギーを作り出せるものを欲するようになります。当然、これらはカロリーが高く、食べ過ぎれば、太ってしまいます。
そして、不眠も冬太りの一因です。
ダイエットを意識している人ほど、寝つきが悪い、眠りが浅いなど、睡眠の悩みを抱えているようです。
というのも、ダイエッターの多くは、夕食を抜いたり、極端に減らしたりして空腹なままベッドに入る。お腹がすいていれば眠れないのは当然ですが、食べなければ熱を作れないため、冬は体が冷えきって硬直した状態となり眠れない…。
睡眠の質が悪いと、糖の代謝が悪くなるため、太りやすくなってしまうのです。
以上が冬太りの原因。
思い当たることがある人は、原因をとりのぞく工夫をしてみましょう。