私たちにとって水分補給はとても大切なことですが、水をたくさん飲んでいてふと気になるのが「水太り」というキーワード。「水を飲んだだけで太ってしまう」と悩む女性もいますが、この「水太り」とはいったいどんな状態を指すのか、正しく理解していますか? そして「水太り」になってしまう体のメカニズムとは? 日本ダイエットスペシャリスト協会理事長である永田孝行先生にお聞きしました。
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あなたは大丈夫?「水太り」タイプか分かるチェックリスト
「水太り」の状態になると、むくみでぽちゃっとして見えてしまうという美容面での悪影響だけではなく、体のさまざまな変調の原因ともなりかねません。
まずは、あなたが「水太り」になりやすいタイプか、下記の項目をチェックしてみましょう!
- 夕方になると靴がはきにくくなる。
- 年中冷え性に悩まされている。
- 立ち仕事や長時間同じ姿勢でいることが多い。
- ジーンズや密着した衣類を着ている。
- 人と比べてトイレに行く回数が少ない。
- ほとんど汗をかかない生活をしている。
- 体のだるさや疲れを感じることが多い。
- 食事は濃い味を好む。
- ふだんあまり歩かず、運動不足である。
- 朝起きると、顔がむくんでいる。
- 清涼飲料水(ジュース類)を1日1本は飲む。
- ときどき歩きながらつまずいてしまう。
- ときどき持ったものを落とす(コップの水をこぼすなど)。
- 就寝2時間前以内に飲食をする習慣がある。
- 飲酒習慣がある。
さて、いくつあてはまる項目がありましたか? 5つ以上チェックがついたら要注意!
では、「水太り」とは、具体的にどんな状態を指すのでしょうか。
「水太り」とはどんな状態?どうしてなってしまうの?
「体の細胞内にはナトリウムとカリウムが2:1のバランスを保って存在しています。しかし、ナトリウム(塩分)過多の食生活を続けると、体が水分をため込んでナトリウムを薄め、そのバランスを保とうとするのでむくみが生じるのです。また、糖分の過剰な摂取も、塩分と同様、体に水分をため込みやすくなります。むくみがさらに進行すると、リンパ管の流れが悪くなり、慢性化してしまいます。この慢性化したむくみの状態が、一般的に言う『水太り』です」(永田先生)
とくに気温が高い日は水分のとり過ぎや冷房によって冷え性になりやすく、代謝が下がることで冷えがむくみを助長するので、これからの季節はとくに注意が必要です。
食事面や運動面で改善できそうなものはすぐに実行して、「水太り」予備軍から抜け出しましょう!
文/鈴木みずほ