実はそれは気のせいではなく、時計遺伝子と深い関係があるとか。
「人間には、日中は活発に動き、日没後は休息準備に入って夜に眠るという体に備わったリズムがあります。この体内時計を動かしているのが時計遺伝子というたんぱく質。時計遺伝子には数種類あり、その中のBMAL1という遺伝子には脂肪の合成を促す働きがあります。BMAL1の働きが最も弱まるのが14時ころ。だからこの時間は食べても太りにくいのです。逆に22時~深夜2時に最も活動が高まるので、このとき食べると太るのです」(日本大学薬学部教授・榛葉繁紀先生)
このしくみを利用したのが、時計遺伝子ダイエット。
「食事は、朝や昼はしっかりとって、夕食は少なめにし、21時までにはすませるとやせやすくなります。夕食が遅くなる場合は、夕方に1回とり、帰宅後に軽めの食事をとる分食がおすすめ。また、時計遺伝子に合わせて、なるべく食事時間は一定にしましょう」
時計遺伝子のしくみがわかったところで、成功ルールをチェック!
Contents 目次
【成功ルール1】3食きちんととる
「時計遺伝子は25時間周期で、朝食をとると地球の自転周期の24時間にリセットされるので、朝食は抜かずにとって。朝、昼、夜の食事量を3:2:1の割合にするのがおすすめ」
【成功ルール2】食事の時間を一定にする
「時計遺伝子のリズムにそった生活をすると、ある種のたんぱく質が増えて、エネルギー代謝が上昇し、筋肉の合成も促進。だから食事時間も一定に、時計遺伝子リズムに合わせるのが◎」
【成功ルール3】夕食は21時まで遅くなる場合は分食を
「BMAL1の働きは22時~深夜2時に最も高まるので、夕食は遅くとも21時にはすませて。仕事などで遅くなる場合は、夕方に1回軽食をとり、帰宅後に軽めの夕食をとる分食に」
監修/榛葉繁紀、取材・文/和田美穂、撮影/布川航太