「あと3キロやせたい!」「もう少しで理想体重なのに……」と、体重だけを目標にしてダイエットしていませんか? しかし体重を落とすだけのダイエットは、かえって太って見えてしまう危険性が潜んでいます。理想のボディを手に入れるためには、体重以外の目標が重要! 今回はメリハリボディをつくる、新しい美の基準を3つご紹介します。
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【基準その1】体重よりも筋肉量!
18~29歳の日本人女性の平均体脂肪率が27.6%であるのに対し、30~40歳代の女性は34.5%とグンと体脂肪率が上昇します。昔と体重はそんなに変わらないのに、体全体がなんだかプヨプヨしてきたな……と感じるのは、このせいなのです。
「加齢により筋肉が落ちることが、やせても引き締まって見えない大きな原因と考えられます。特に脚部筋肉は体を支えるのに重要なため、ここが衰えると姿勢が保てず全身の筋肉も低下。筋肉量をキープするには、ふだんからよく歩くなど、脚部筋力を鍛えることが必須です」(タニタ開発部・内山朋香さん)
全身の筋肉の7割は下半身についています。通勤中はこまめに階段をのぼるなど、日々のちょっとした努力が大切なのです。
【基準その2】サイズではなくフォルム!
メリハリのあるボディづくりには、バストやヒップのフォルムも重要です。昔に買った下着をずっと使っている、デザイン重視で下着を選んでいる、なんてことありませんか?
「バストは加齢に伴い柔らかくなって下垂しますが、バストにハリがなくなると、ぼやけたスタイルに。自分に合った下着を身につけてバストの形を補整するだけで、スタイルがよく見え、若見え効果も得られます」(ワコール広報・金岡茉莉子さん)
同じバストサイズでも、世代によって形や弾力が異なるため、自分の年代向けではないブラジャーをつけるとフォルムが美しく見えないのだとか。自分の年齢とバストに合ったブラをつけることで、バストフォルムに高さとハリが出てきます。
では、ヒップはどうでしょうか?
「ヒップのサイズが同じでも、上がったヒップと垂れたヒップでは見え方が全然違います。ヒップが上がっていればウエストのくびれが強調され、脚も長く見えます。ヒップも加齢により下垂しますが、筋肉である程度キープできるもの。日常的な立ち方や運動でヒップの下垂を防ぐことが重要です」(文化服装学院・伊藤由美子先生)
【基準その3】猫背ではなく美姿勢!
美しいカラダのみせ方を熟知しているプロといえば、一流のファッションモデルですが、彼女たちと一般人とではどういった違いがあるのでしょうか。
「一流と呼ばれるモデルたちは、ただやせているだけではなく、徹底した訓練により、美姿勢を保つための筋肉が鍛え上げられているのです。猫背姿勢だと、腕は下がり、おなかは出て、お尻も垂れていき、とても不恰好な体型になってしまいます。姿勢を正すだけで、胸やお尻も上がってスラッと縦長の印象になりますよ」(伊藤先生)
ちなみに美姿勢とは
- 横から見て、耳・肩・腰・ひざ・土踏まずが一直線上にある
- 正面から見て、頭・おへそ・脚の中心が一直線上にある
- 正面から見て、肩・乳首・骨盤・ひざの左右の高さが水平
になっている状態。鏡の前で、自分の姿勢をチェックしてみましょう。
以上3つのポイントに気を配ることが、メリハリのある美しいプロポーションへの近道!ぜひ日常生活でも意識してみてくださいね。