食べても太りにくい体質をつくるためには、1975年の食事をお手本にするのが近道!
でも、どんな食材をとったり、何に気をつければいいの?そんなギモンを解消すべく、1975年と今の食事を徹底比較!
Contents 目次
【違い】主食はごはんが中心で今よりたっぷり食べていた
「1975年は、今よりもごはんを1食40g多く食べていました。ごはんは、麺類と比べ胃腸での滞留時間が長く、腹持ちがいいのが特徴。近年、糖質制限ダイエットが話題ですが、ごはんに慣れ親しんだ食生活から急に糖質を抜くと内臓に負担がかかります。ふだんと違う消化をしなければならないので、代謝に悪影響をおよぼす可能性があるのです」(都築先生)
【違い2】大豆製品をはじめ豆類のおかずが豊富だった
「今の食事は、1975年よりも大豆などの豆類やみその使用量が減少。豆類のおかずの品数も少なくなっています。豆類には、脂肪酸のリノレン酸が豊富です。この成分は、体内でつくることができない必須脂肪酸で、血中中性脂肪を下げる働きがあるといわれています。また、リノレン酸は体内でDHA、EPAに変換されることも知られています」
【違い3】今よりも果物を多くとっていた
「今の食事は、1975年と比較して果物の使用量が約⅔量に減っています。デザートで甘いものをとるなら、砂糖を含む菓子類よりも果物をとったほうが太りにくいでしょう。果物には酵素が含まれるので消化吸収が助けられ、ビタミンやミネラルも補給できます」
【違い4】生より加熱調理して野菜をとることが多かった
「野菜の1日の使用量は、1975年より今のほうが多くなっています。しかし、種類数では1975年のほうが上。メニューでは、今は食感のやわらかい生野菜サラダが中心です。1975年は、青菜の煮びたし、根菜の煮物など、加熱調理をして野菜をたっぷりとっていました」
【違い5】今よりも魚介が多く肉に偏っていなかった
「魚介・肉類の主菜をバランスよくとっていた1975年と比べ、今は肉類の主菜に偏っています。魚介に含まれるDHA、EPAは、血中中性脂肪を抑え、脂肪を蓄積しにくくします。さらに、魚肉たんぱくは代謝され良質なペプチドになり、豚や牛などのたんぱくよりも体に脂肪がつきにくいとされています。肉類の主菜が続いていないか、食生活を見直して」
1975年の食事で最も注目すべきは、使用食材の種類の豊富さ。
同じカロリーを摂取しても、バランスのよい食事と偏りのある食事とでは、食材の栄養成分の種類によって、体内での吸収・代謝機構(エネルギーの吸収や代謝をおこなう経路)が異なるため、太りやすさが大きく変わるそう。
現代の食事のように、ごはんを抜いて肉中心の食事をするなど、バランスを欠く食べ方をすると、内臓へのストレスで脂肪を蓄積しやすい体になる可能性大!
【1975年の食事に近づく!レシピはコチラ】
<豆>
<魚介>
・えびとブロッコリーのおからクリーム煮
・さけのチリソース炒め
<海藻>
<果物>
・オレンジとプルーンのコンポート
・煮りんご
・キウイのひと口シャーベット
やせやすい1975年の食事に近づけるには、お米を中心として、豆類、果物、魚介、海藻を多く使用するのがカギ。
これらの食材を取り入れて、食生活を見直せば、吸収・代謝機構がどんどん変化し、食べたものを燃焼しやすい体質になれること間違いなしです!
監修/都築 毅、取材・文/掛川ゆり、撮影/小澤晶子