忘年会やクリスマスパーティーなど、お酒とともに食事をとる機会が増える12月。ダイエット中なのに、ついつい食べ&飲み過ぎて翌朝後悔...、といったことにならないためには、どういった点に気をつけるといいのでしょうか。管理栄養士の金丸絵里加先生に話を伺いしました。
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ガッツリメニューを見越して食事を抜くのは逆効果!
揚げ物など、カロリー高めメニューが並ぶ忘年会の食事に備え、朝食や昼食を控えめにしたり、抜いたりした経験をお持ちの方は多いはず。でもこれが、じつは食べ過ぎの源になるのだとか。
「食事を無理に我慢してしまうと、その反動で食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしてしまいます。我慢した分、食べても大丈夫だと気持ちが緩みやすくなってしまうんですね。そのため、朝食や昼食を食べない、という行動はNGです。
宴会メニューは唐揚げやポテト、ピザや麺など糖質、脂質が高い品が多くなるため、朝食や昼食では、不足しがちな野菜中心で低カロリーの食事を意識してください」(金丸先生)
朝食、昼食はコンビニ派、という方は、野菜やきのこが入ったカップみそ汁やおひたし、ノンオイルのサラダなどが味方になってくれそうですね。
ポテトサラダや焼売も要注意! 炭水化物の前に枝豆を食べて血糖値の上昇を防ぐ
いざ、忘年会スタート! となったとき、食べ&飲み過ぎを防止するにはどういった点に注意すべきでしょうか。
「揚げ物や油っぽいものを食べる前に、食物繊維の多いものを先に食べるようにしましょう。鍋料理の締めとなる雑炊やうどんといったメニューはもちろん、餃子や焼売、ポテトサラダなども炭水化物を多く含んでいるため注意が必要です」(金丸先生)
食物繊維の多い食材を先に食べておくと、血糖値が急激に上昇するのを防ぐことができるため、結果的にダイエットにも効果抜群。枝豆や小鉢の煮物など、お通しをきちんといただくようにしましょう。気のおけない仲間内の忘年会なら、ステッィクサラダなどをオーダーするのもひとつの手です。
また、空腹のままお酒をいただくとアルコールが早く回り、悪酔いの原因にもなります。お酒がまわると、なかなか満腹感を感じにくくなるため、こちらも食べ過ぎの原因に。「まずはおなかに何か入れてから」は、忘年会の鉄則といえそうです。
「忘年会の前にアセロラドリンクやキウイフルーツなど、ビタミンCの多い食品をとっておくのも、悪酔いを防ぐのに効果的です。そのほか、お茶に含まれるカテキンにも、アルコールを分解し、肝臓の働きを助けてくれます。」(金丸先生)
※飲みすぎを防ぐのは、アルコールの代謝を促進させてしまうと(ウコンのように)酔わずに飲めてしまって、逆に飲みすぎてしまうということもあるようです。飲みすぎを防ぐには、食べながら飲むのが良いようです。
あなどれないお酒の糖質、焼酎や辛口の白ワインで乾杯!
知らない間にとり過ぎてしまうことが多い糖質は、フードだけではなくお酒にも含まれています。
「ビールや日本酒、カクテルなどは糖質が高め。焼酎や辛口の白ワインや赤ワイン、ハイボールなどは糖質が低いため、ダイエット中の方にもおすすめです。ただしそれは適量なら、という条件つき。飲み過ぎ、食べ過ぎを防ぐためには自分のいただいた量を意識するようにしましょう」(金丸先生)
今日は〇杯飲む! と自分の中のボーダーラインを決めておくのも大切。また、アルコールを分解する肝臓の働きをサポートしてくれるウコンなどが配合されたサプリメントやドリンクなどの健康食品などを摂取しておくのも、酔い過ぎを防止に役立つそうです。ただしウコンのとり過ぎは肝臓の機能障害を起こすといわれているため、用法、用量を守るようにしましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎ知らずの忘年会で、今年1年を楽しく締めくくりたいものですね。
文/本間美加子