今日はクリスマスイブ。家族や友だちと集まって、パーティーをする予定の方も多いのでは? でも、気になるのはこってり&高カロリーのパーティーメニュー。普段は節制している人も、楽しい気分で盛り上がると食欲まで盛り上がり、気づけば食べ過ぎて大後悔……。そんな“悲劇”を防ぐため、管理栄養士の金丸絵里加先生にパーティー当日やその前後の食事のとり方を教えて頂きました。
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ショートケーキは370kcal、ピザは660kcal!! 高カロリーなパーティーメニュー
クリスマスパーティーの定番メニューといえば、ピザやフライドチキンなどのごちそうの数々。では、それらを食べると、どれくらいのカロリーを摂取することになるのでしょうか? 主なパーティーメニューのカロリーは以下になります。
● ピザ(肉系) 約660kcal(1枚)
● フライドチキン 約120kcal(とり手羽肉90g)
● とりの唐揚げ 約270kcal(とりもも肉120g)
● ショートケーキ 約370kcal(1切れ)
● カルボナーラスパゲッティ 約810kcal(スパゲティゆで250g)
※ 参考「目で見る食品糖質量ハンドブック」(学研プラス)
「衣に厚みのある揚げ物は高カロリーです。また、生クリームたっぷりのケーキは、1切れでごはん1膳分よりも多くのカロリーをとってしまいます。パスタもカルボナーラやクリームソースのようなクリームやチーズたっぷりのパスタは高カロリーです。油脂を多く使うことの多いパーティーメニューはどれも高カロリーになりやすいですね」(金丸先生)
脂肪の吸収を抑えられる食べ方は「食べ順」にあり!
パーティーメニューは高カロリー。そうはわかっていても、やはりその場のノリでつい手が伸びてしまうもの。そこで、気をつけたいのが“食べ方”です。
「高カロリーのメニューを食べる時は『食べ順ダイエット』を意識するといいでしょう。
1)野菜類…食物繊維を多く含むもの
2)たんぱく質…肉や魚などのメイン料理
3)主食…ごはんやパンなどの炭水化物
4)デザート…ケーキなど
この順番でおなかに入れることで血糖値が上がりにくくなり、脂肪の吸収を抑えてくれます。ケーキなどのデザートはなるべく避けるのがベターですが、どうしても食べたい場合は一番最後に食べるようにしましょう。
また、複数のメニューがある場合は、低カロリーのものを選んで食べるのもいいですね。たとえばパスタなら、クリーム系よりもトマト系や魚介を使ったパスタの方が低カロリー。ケーキを食べるなら、生クリーム系やチョコレート系よりは、フルーツたっぷりのタイプがオススメです。ただ、パイやタルト生地はカロリーが高めなので、スポンジタイプのケーキを選ぶのがベター。」(金丸先生)
食事前と翌日が決め手 増えた体重をすばやく戻す方法
パーティーでおいしい料理を食べ過ぎてしまうのは仕方のないこと。「食べたい、でも、太りたくない!」という欲ばりさんは、パーティー前後の食生活に気をつけるべきだと金丸先生は指摘しています。
「食べ過ぎたら、その分だけ体重が増えるのは当然のこと。“太らない食べ方を教えて!”と聞かれることもありますが、残念ながらそんな都合のいい話はありません。
ただし、パーティー前日や翌日の食事をコントロールすることで、増えてしまった体重をすばやく戻すことは可能です。たとえば、パーティー前後の食生活では食事量をふだんの60~70%ほどに抑え、パーティー料理で不足しがちな野菜類などの食材を意識して取り入れます。炭水化物を控えたり、プチ断食をする際はスムージーなど栄養価が高く、低カロリーな補助的な食事でカロリーを抑えるのもひとつの方法です」(金丸先生)
カロリーたっぷりのパーティーメニューも、食べ方の工夫次第で体重増加を抑えることができるんですね。おいしく味わって、大切な人たちと楽しいひと時を過ごしてください。
文/ほそいちえ