5月の発売以降、高額にも関わらず売り切れ続出の吉野家の『缶飯』。牛丼とご飯が缶詰になった非常用保存食ですが、こちらで用いられているのが高機能玄米の『金のいぶき』というお米です。この玄米は米どころ宮城でスタートしたばかりの新品種。なんと胚芽が通常の3倍もある栄養豊富な玄米です。同県出身の筆者が『金のいぶき』の魅力をお伝えします。
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GABAとビタミンEが豊富
栄養豊富で食物繊維も多いことから、完全栄養食と言われる玄米。
ダイエット、美肌、デトックスによく、生活習慣病の予防など健康食に欠かせません。
加えて胚芽に含まれるGABAが脳機能やメンタルの安定にもよいということもわかってきました。
ただ玄米は扱い慣れないと手間がかかり、おいしさでも白米よりも劣る面もあります。
そこで「玄米食をとり入れたいけれど面倒なのはちょっと…」という方にオススメなのが、高機能玄米の『金のいぶき』です。
『金のいぶき』は宮城県で新しく開発された玄米で、栄養を含む胚芽の部分が通常の3倍もあります。
一般的な玄米よりも栄養価が高く、特に胚芽に含まれる、アミノ酸の一種であるGABAと抗酸化作用のあるビタミンEが格段に多く含まれることが実証されています。
吉野家の『缶飯』に採用されたのは、非常時こそ栄養バランスのよい食事をしてほしいという理由から。おいしくて栄養バランスがいいならこの上ないですね。
さらに玄米を炊く手間も大幅に短縮され、予想以上に簡単においしくいただけます。
白米の感覚で美味しく炊ける
今回、『金のいぶき』をアマゾンで買い、お試ししてみました。
まずお米を研ぐ必要がなく、2〜3回すすぎ洗いをするだけ。逆に強く研いでしまうと、胚芽の部分が取れやすくなります。無洗米の感覚でOKです。
水加減は白米と同じようにします。水加減を若干多めにすると、もちもちの仕上がりになり、少なめにするとプチプチの食感になります。
また玄米といえば浸水が必要になりますが、『金のいぶき』の場合は夏場では30分、冬場では1時間と短時間で済みます。これなら白米の感覚で玄米食を続けられそうですね。
浸水が終わったら白米モードで炊いていきます。
玄米を初めて食べる場合は、白米に玄米を加えるくらいが食べやすいですが、その場合も白米にプラスする雑穀米の要領で、混ぜ炊きすることができます。
金色の玄米ができ上がり
炊き上がりはふわっとして、おいしそうなお米の香りがします。本当に金色です。
お米につやがあり、胚芽の部分がポツポツとしているのがわかります。
食べてみると、お米自体がモチっとしていてとにかくおいしいです。胚芽の部分が大きいだけあって、食べた時もシャキッとした歯ごたえがあります。
これは一般的な玄米にはない食感だと思います。
白米を混ぜずに全て玄米で炊いてみましたが、驚くほど食べやすく、噛むほどに味わいが広がります。玄米独特の味わいや香りが苦手な人もいると思いますが、それらは全くないようです。
白米のようにすぐにお米の甘さを感じるわけでははないですが、それがまたいい感じで、噛めば噛むほど優しい甘さが広がっていきます。
お米だけでも食べられそうなくらい、お米自体が美味しく、飽きずに食べることができる玄米です。玄米生活を始めるうえで第一に難しくないのがいいですね。これなら忙しい人でも続けられそうです。水加減や浸水時間、白米と合わせて炊くなど、調整してお好みの玄米食が楽しんでくださいね。
宮城県産 玄米 金のいぶき 1.8kg 平成30年産 ¥1,280
文・写真/庄司真紀