忙しい毎日を支える、しょうがオリーブオイル

結婚出産を経て、テレビ出演、本の執筆などかなり忙しい日々を送っています。でも、とても元気。
その理由は毎日しょうがとオリーブオイルをとっているからです。
朝、起きたら生のにんじんとしょうがをミキサーにかけたジュースを飲み、出勤後は熱い紅茶にすりおろしたしょうがをたっぷり入れたしょうが紅茶をまず１杯。さらに仕事の合間に１、２杯。
家で炒めものや揚げものをするときはサラダ油ではなくオリーブオイルを使います。
こんな私ですが、研修医時代は不規則で不摂生な生活でした。
食生活を意識してしょうがやオリーブオイルをとり入れて、しばらくしたころから体が軽くなり、気になる不調が消えたのです。

しょうがオリーブオイルの健康メリット５つ

＜１＞体温上昇と抗酸化作用で免疫力アップ

昔の人の平熱は36.5〜37.2℃と比較的高めでしたが、現代人の平熱はそれより１℃程度低く、がん細胞が最も活発に活動する35℃に近くなっています。
体温を上げるためには、しょうがに含まれる2つの成分、血流を促進して体を温めるジンゲロールと、体を発熱させるショウガオールが効果的です。
さらに、オリーブオイルに含まれるビタミンEやオリーブポリフェノールの抗酸化作用が加われば効果倍増！

＜２＞代謝改善と血中脂質低下でダイエット

しょうがの体温上昇効果は、代謝改善にもつながります。代謝がよくなると、体内の脂肪や糖分が燃えやすくなります。毎日、しょうがを食べ続けるだけでゆるやかに減量できるのはそのためです。
一方、オリーブオイルには悪玉コレステロールをはじめ、血中脂質を減少させる効果があります。また、便秘解消効果もあるので、こちらもダイエットに向いています。

＜３＞水毒改善と腸内環境アップでアレルギー予防

現代人には、アトピー性皮膚炎や花粉症などアレルギー性疾患も増加しています。これもじつは低体温と関係しています。さまざまなアレルギー症状は、よぶんな水分を体外に出そうとする反応なのですが、体温が低いとこれがうまくいかない、「水毒」と呼ばれる状態になります。
また、近年、腸内環境の悪化がアレルギーを増強させることが指摘されています。
以上のことから、体温を上げるしょうがと、オレイン酸の作用で腸内環境を整えるオリーブオイルの組み合わせは、アレルギー予防にもぴったりといえます。

＜４＞代謝改善とポリフェノール効果で糖尿病予防

体温上昇によって代謝が高まり、体内の糖分を効率よく分解できれば、糖尿病予防にもつながります。オリーブポリフェノールには、血糖値を下げるホルモンであるインスリンと似た働きをするものもあります。しょうがとオリーブオイルを組み合わせれば、相乗効果で糖尿病予防効果も高まります。

＜５＞水毒改善とコレステロール低下で高血圧予防

体によぶんな水分がたまると血圧が上昇します。コレステロール値の上昇も、動脈硬化を促進するなど高血圧の原因になります。これらの解消にもしょうがオリーブオイルが効果的です。
さらに、高血圧予防には食事に含まれる塩分を抑えることが重要ですが、しょうがオリーブオイルは豊かな風味を持っているので、これだけでも十分な味つけができ、「塩分控えめ」を無理なく実践できます。

「しょうがオリーブオイル」はスペシャル健康オイルです。
じょうずに活用することで、読者のみなさまの体調がよくなり、楽しく幸せな毎日を過ごしていただけることを祈っています。

『しょうがオリーブオイルで超健康になる! やせる! 若返る! 長生きレシピ64』（わかさ出版）

文／庄司真紀