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免疫と老化の関係に注目! 約7割が免疫低下を実感。医師おすすめの対策は「酪酸菌」

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体調不良 発熱のイメージ

健康意識の高まりとともに、腸活をはじめとした日常的な健康管理に取り組む人が増えています。しかし「がんばっているのに効果が実感できない」「何が正解かわからない」という対策迷子も急増しています。今回ウンログが行った「免疫と老化に関する意識調査」では、約7割が免疫低下を実感し、30代が「免疫老化」の入り口であることが明らかに。そして、腸内環境を整える「酪酸菌」が、新世代の健康習慣として注目されています。
本記事では、調査結果から見えた「老化と免疫」の関係と対策法について、腸内細菌学研究の第一人者の内藤裕二先生に解説していただきました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

「免疫と老化」どれくらい意識していますか?

ベットの上で不調の女性

冒頭の「免疫と老化の関係」と聞いて、ピンと来る人はどのくらいいるでしょうか。

今回ウンログが実施した調査では、約9割が年齢とともに体調の変化を実感しており、約7割が「若いころと比べて免疫力が落ちている」と感じていることが分かりました。
「疲れやすくなった」「若いころのようにムリはできない」と感じている人は多いですよね。でも、「免疫と老化」はイメージがわかない…、関係があるの?と疑問を持つ人も多いのでは。

そもそも「免疫老化」とは?

「免疫老化」とは、加齢とともに免疫機能が低下していく現象のことです。京都府立医科大学の内藤裕二先生によると、私たちの免疫力は20代をピークに低下し始め、30代ごろから少しずつその機能が落ちていくといわれています。

免疫老化が進むと、T細胞などの獲得免疫を担う細胞の機能が低下し、感染症への対応力にも影響が出ることがあります。その結果、風邪が長引きやすいと感じたり、体調の回復に時間がかかると感じる人もいるようです。こうした変化は目に見えにくいため、自覚しにくいのが特徴です。

多くの人が感じている体の変化とは?

●9割が体調や見た目の変化を実感、72.1%が免疫低下を自覚

見た目の変化

今回の調査では、自身の体調や見た目の変化を「実感している」と回答した人は89.3%にのぼりました(大きく感じている41.8%、やや感じている47.5%)。

免疫力

また、72.1%(若いころと比べて年々落ちていると感じる31.8%、年々やや落ちていると感じる40.3%)の人が、若いころと比べて自身の免疫力が「年々落ちている」と感じていることがわかりました。

●30代は「免疫老化」の入り口。見た目と免疫の低下が同時期に

免疫老化の入口

続いて、免疫力が老化し始める時期を「30代」とする回答が42.6%で最多となりました。実際に30代回答者の48.4%が「30代前半」から免疫低下を自覚し始めており、見た目の老化に気づき始める時期(30代 46.7%)とも合致しています。
30代は、外面の変化に加え、内側の免疫も曲がり角を迎える起点といえます。

また、見た目・免疫それぞれの老化対策に年間で使用している費用を比較すると、見た目対策(平均63,671円)は免疫対策(平均24,984円)の約2.5倍となっており、内側の「免疫老化」への具体的な対策・投資が後回しになっている実態が浮き彫りとなりました。

免疫と老化はどう関係しているの?

●「免疫老化」を理解している人はわずか2.4%

免疫老化の理解

免疫力の低下を実感しながらも、「免疫老化」という言葉の内容まで正しく知っている人はわずか2.4%に留まりました。70.2%の人が言葉自体を「聞いたことがない」と回答しており、日常的に感じている不調が「免疫の老化」によるものだと気づけていない人が大多数であることがわかりました。

内藤先生の解説によると、30代は「免疫老化」の自覚症状が出始める転換期です。肌のハリの低下などといった「見た目の変化」と、風邪が治りにくいと感じる、疲れが残るといった「日常の違和感」が重なるのは、体が健康な状態から離れつつある「未病」の状態であり、体からの重要なメッセージだといいます。

実際に行っている対策とギャップ

●「健康管理疲れ」と「対策迷子」の実態

対策迷子

健康管理への意識が「高い(非常に含む)」人は61.0%(非常に高い7.0%、高い54.0%)にのぼる一方、健康管理に関する行動に「疲れを感じる(とても含む)」人も63.0%(とても感じる14.5%、感じる48.5%)に達しています。健康意識が高い人ほど、情報過多の中で「自分に合う正解」が見つからず、疲弊してしまっている実態が可視化されました。

麺秋老化に期待できる成分

また、免疫老化の対策として期待する成分では「ビタミンC(71.4%)」「乳酸菌(58.6%)」といった定番成分が上位を占める一方、専門家が注目する「酪酸菌」を選んだ人はわずか21.4%でした。効果的な対策の入り口に、まだ多くの人がたどり着けていない現状が明らかになりました。

【出典:ウンログ調べ】
調査対象:全国の「ウンログ」アプリを利用する20~40代の男女/有効回答数:950名/調査実施日:2026年1月27日~2026年2月3日/調査主体:腸活アプリ「ウンログ」

求められる健康習慣。免疫のバランスに関わる「酪酸菌」がカギ

腸内環境のイラスト

30代から免疫老化の入り口ということは理解できたけど、実際に目に見えないし、感じにくいのも事実ですよね。そこで、内藤先生より「免疫老化セルフチェック5つ」を作っていただきました。チェックが多いほど、免疫が低下している状態・不調が出やすいと言えるでしょう。

【免疫老化セルフチェック】

※本チェックは日常の体調や生活習慣の傾向を確認するための目安であり、診断に代わるものではありません。 該当項目があっても、必ずしも免疫機能の低下や「免疫老化」を断定するものではないため、気になる症状がある場合は医療機関への相談をご検討ください。

◻︎1.感染症にかかりやすく、治りが遅い
免疫機能が弱まった状態では、病原菌や異物を排除できず、風邪・インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、治りが遅くなる可能性もあります。

◻︎2.下痢や便秘など、お腹の調子が不安定
免疫機能を担う免疫細胞の約70%は、「腸」に存在しているといわれているため、免疫機能が正常に働くには腸内環境を整えることが大切です。もし、下痢や便秘などが頻繁に起こっている場合は、腸内環境が乱れて「免疫老化」が始まっているサインかもしれません。

◻︎3.毎日ストレスを感じている
ストレスにさらされると、腸内細菌の多様性が低下してしまい、本来必要な腸内細菌が減ってしまう可能性があります。それにより、免疫の低下につながってしまうので、ストレスを貯めない生活を心がけましょう。

◻︎4.口内炎がよくできる
口内炎(とくにアフタ性口内炎)は、ストレスや疲労などによる免疫機能の一時的な低下が背景にある可能性があります。私たちの口の中には、ふだんは健康を保つために多くの菌(口腔常在菌)が存在していますが、免疫機能が弱まると口腔環境のバランスが崩れ、口内炎が生じやすくなることがあります。そのため、口内炎をくり返す状態は、免疫の調子が整っていないサインのひとつである可能性があります。

◻︎5.慢性的な疲労感が抜けない
慢性的な疲労は、体内の炎症と関係があるとされています。体内の炎症が続くと老化が促進すると言われているため、疲労の状態が続いていると「免疫老化」を疑ってもいいかもしれません。

次に、今求められる健康管理におすすめの「酪酸菌」について、内藤先生に教えていただきました。

「複雑な健康法を足し算するのではなく、体の土台である腸の環境を整えることが、全身の健康管理の効率化に直結します。そのカギとなるのが、免疫のバランスに関わる酪酸を産生する酪酸菌です。

免疫細胞の約70%が集まる腸の環境を整えることで、免疫のコンディションを内側から支えることができます。近年の研究では酪酸菌が生み出す酪酸が大腸のエネルギー源となり、大腸のバリア機能を改善し外敵の侵入を防ぐことが明らかになってきています。

また、私が長年研究を続けている「京丹後長寿コホート研究」においても、健康長寿者の腸内には共通して酪酸菌が多く存在することが確認されており、『若返り菌』としての注目が世界的に高まっています。

酪酸菌は日常の食事から摂取しにくい成分ですが、市販の整腸剤などを賢く活用することで、忙しい30代以降でもムリなくとり入れることができます」

内藤先生が解説。免疫のバランスに関わる「若返り菌」である「酪酸菌」を増やす方法

腸内環境が良好なイラスト

酪酸菌が免疫対策に期待できる理由と、日常生活で酪酸菌を増やす方法を内藤先生に教えてもらいました。

理由その1:大腸の“バリア機能”を改善するから
腸は体の中でもっとも免疫細胞が集まる場所です。酪酸菌が作る酪酸は、大腸の粘液の分泌を促し、ウイルスや細菌が侵入しにくい「腸のバリア機能」を守ります。

理由その2:腸内環境が整い、免疫力のコンディションを支えると考えられているため
腸内環境が乱れると免疫機能に影響を及ぼす可能性があります。酪酸菌は腸内フローラのバランスを改善し、結果として免疫力を維持しやすい状態へ導くと考えられています。

「酪酸菌」を増やす方法1:酪酸菌のエサになる“発酵性食物繊維”をしっかり食べる
酪酸は、酪酸菌が食物繊維を分解して作ります。
とくにおすすめなのは、酪酸菌のエサとなる食物繊維。なかでも発酵性食物繊維やオリゴ糖を含む食品です。穀物(もち麦、オートミールなど)、果物(りんご、バナナなど)、野菜(玉ねぎ、ごぼう、ブロッコリーなど)、豆類や海藻類、きのこ類などもおすすめ。

「酪酸菌」を増やす方法2:酪酸菌そのものを摂取する
酪酸菌を含む食品は少なく、たとえば、ぬか漬けや臭豆腐(豆腐を発酵させた中国や台湾の伝統的な発酵食品)などに限られています。

毎日とるのが難しい場合は、酪酸菌入りのサプリメントや整腸剤の活用も選択肢として有効です。乳酸菌と一緒にとるとさらにGood。乳酸菌が腸内環境のベースを整え、酪酸菌の働きを後押しする相乗効果が期待できます。

酪酸菌によるケアでお腹の調子をととのえ、現在の状態を維持していくことはがんばりすぎない未来への投資となるでしょう。

【監修者】 京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授 / 消化器内科学 特任教授 内藤 裕二 先生

【監修者】
京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授 / 消化器内科学 特任教授 内藤 裕二 先生

腸内細菌学研究の第一人者。腸内細菌・食物繊維と健康長寿の関係を長年研究。腸内細菌学・抗加齢医学・消化器病学を専門とし、2023年には「ガットフレイル」という概念を提唱。一般社団法人 日本ガットフレイル会議理事長。
著書:『すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢』(羊土社)、『健康の土台をつくる腸内細菌の科学』(日経BP)など多数。
メディア出演:ヒューマニエンス・あさイチ・クローズアップ現代(NHK)、世界一受けたい授業(日テレ)など。

 

文/FYTTE編集部

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