これまで2万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介さんが、ダイエットのお悩みや疑問に回答! 今回のテーマは、停滞期を抜ける方法として知られる「チートデイ」についてです。
Contents 目次
今回のお悩み
やせるために大好きな甘いものをガマンし、飲み会の誘いも断っています。でも、停滞期に入ってしまい、体重がなかなか減りません…。チートデイを試してみたほうがいいのでしょうか?
チートデイの必要がないダイエットのほうがストレスなし!
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
チートデイは、ダイエットをして停滞期に入った体を「だます日」という意味。1日だけ好きなものを自由に食べて摂取エネルギーを増やし、省エネモードになっている体を一時的に満足させ、停滞期を抜ける方法です。
でも、僕のダイエット指導ではチートデイを設けていません。なぜかというと、太りにくい健康的な食習慣を身につけるには、チートデイの必要がないダイエット方法のほうがいいからです。
チートデイが必要かどうか考えるということは、きっと日々の食事でガマンの連続なのではないでしょうか。好きな食べものを禁止したり、友だちからの飲み会の誘いも断ったり…毎日、毎食、10割がんばり過ぎてしまうとストレスがたまってしまいます。
そんな中、たまに「今日はチートデイだ!」と食べ過ぎると、日々の抑圧されていた食の欲求が一気に開放され、ドカ食いのスイッチが入ってしまうかもしれません。チートデイでダイエットが成功したとしても、ダイエットをやめてもとの太る食生活に戻ればリバウンドしてしまいます。
だから、極端な食事制限ではなく、習慣化しやすい太りにくい食事法に変えていきましょう。次の方法を続ければ、停滞期を抜けることができます。
自分のスケジュールや体調に合わせて食事にメリハリを
ポイントは、自分のスケジュールや体と心の状態に合わせて、やせるための「ヘルシーな食事」、好きなものを食べる「お楽しみの食事」、そして体重が増えたときの「リセットの食事」のメリハリをつけることです。
たとえば、日々の食事を次のように「7:2:1」で振り分ける方法があります。
7割…普段のヘルシーな食事
2割…外食、飲み会。心を満たすお楽しみの食事
1割…体重が増えたときのリセットの食事
ふだんはヘルシーな食事にし、友だちとの飲み会の予定があるとき、落ち込んだときなどは心を満たす食事を楽しみます。また、体重が増えてしまったらリセットする食事を。これを継続すれば、ダイエット後もリバウンドを防げます。
また、平日は自炊をしてヘルシーな食事をとり、休日は外食を楽しんで好きなものを食べてもOKにするなど、平日と休日でメリハリをつけてもいいですね。
女性の場合、生理前は食欲が増したり、むくみやすくなったりするので、ダイエットのペースをゆるめ、生理後のやせやすい時期にペースを上げる方法もあります。
さらに、1年を通して体重の変化を見ていくと、仕事が忙しくなる年末や年度末に体重が増えやすいなど傾向がわかると思います。忙しい時期にダイエットをがんばるとストレスがかかるので「食べ過ぎに気をつける程度で、体重をキープできればOK」とし、余裕のある時期にダイエットのペースを上げていくのもおすすめです。
このように、常にがんばり続けるのではなく、自分のスケジュールや体と心の状態に合わせてダイエットのペースを調整することが、成功の秘訣なのです。
取材・文/掛川ゆり