トマトには大きく分けて2種類あり、果皮が赤い品種の「赤系」、果皮が透明な品種の「ピンク系」に区別されます。現在は品種改良が進み、あまり区別はなくなっています。鮮やかな赤い色の正体は「リコピン」。抗酸化作用があることから、注目が高まっています。
Contents 目次
栄養素
- ビタミンC
- ビタミンE など
栄養素のポイント
注目成分のリコピンはカロテノイドの一種で、抗酸化作用が強いことが知られています。トマトには、同じく抗酸化作用のあるβ-カロテンが100gあたり540μg含まれます。
リコピンは油に溶ける性質を持つため、油と一緒にとると吸収率が高まります。熱に強いので、炒めたり、煮込むなどの調理をしても、成分が変化しにくいのが特長です。
旬・産地
トマトの生育には太陽の光が欠かせません。露地で栽培されるトマトの旬は7~8月。その他の時期には温室栽培ものなどが出回り、1年を通して入手できます。
主な産地
冬から春にかけては、熊本県、愛知県など。夏から秋にかけては、北海道、茨城県などです。
選び方
おいしいトマトの選び方
肩の部分やそのまわりが、よく張っている固くしまったものを選びましょう。手にとってずっしり重いのも、ひとつの目安です。
皮はよく色づいてムラがなく、ヘタ部分は濃い緑色のものがいいでしょう。キズのあるものは傷みやすいので避けるのが無難です。
保存方法・期間
完熟トマトの場合
ビニール袋に入れて口を止め、冷蔵庫の野菜室に。
熟し方が足りない場合
常温で保存し、完熟させてからビニール袋に入れて口を止め、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
下ごしらえのコツ
丸ごとトマトの皮のむき方
湯で皮をむく
トマトの表面に十文字に切り目を入れて、沸騰した湯に入れる。切り込みを入れた部分の皮がめくれてきたら冷水にとり、皮をむく。
ガスの火で皮をむく
ヘタ部分にフォークを刺し、ガスコンロの火にかざして回しながら焼く。皮がはじけてめくれ上がってきたら冷水にとり、皮をむく。
※フォークが熱くなるので、やけどに注意しましょう。
種の取り除き方
サンドイッチに入れるときは、種を取りのぞくと水っぽくなりません。横半分に切り、スプーンですくうように種とゼリー部分を取りましょう。
レシピ
トマトはさまざまな品種や加工品が出回っています。それぞれの特徴を知って、料理に使い分けましょう。
レシピ別トマトの使い分け
ピンク系トマト(桃太郎、ファーストトマトなど)
甘みが強く、果肉がくずれにくいので、サラダやオードブルにぴったり。
桃太郎
ファーストトマト
レシピ別トマトの使い分け
赤系トマト(クッキングトマトなど)
ピンク系に比べて、酸味があり、味がしっかりしています。生でも加熱してもおいしく、ベークドトマトや炒めものなど、トマトソースや煮込みなどに。
クッキングトマト
レシピ別トマトの使い分け
ミニトマト(チェリートマトなど)
甘みと酸味のバランスがよく、子どもにも食べやすい大きさで人気があります。付け合せやお弁当はもちろん、トマトソースにしても。
ミニトマト
レシピ別トマトの使い分け
トマト加工品
ホールトマトやカットトマトなどのトマトの缶詰は、多くが赤系のトマトを加熱して、汁ごとパックしたものです。煮込みやトマトソースなどに手軽に使えて便利です。
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