中の豆が未熟なうちにさやごと食べる、「いんげん(さやいんげん)」。いんげんまめの原産地は中央アメリカと言われており、日本には、江戸時代初めに隠元禅師が中国より伝えたとされています。下ごしらえでは、筋を取るのが一般的ですが、近年は筋のない品種のいんげんも広まっています。
Contents 目次
栄養素
- たんぱく質
- カリウム
- カルシウム
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンC
- 食物繊維 など
栄養素のポイント
いんげんは、緑黄色野菜に分類されます。カリウム、鉄、亜鉛などのミネラル類、ビタミンB1、B2、K、Cなどのビタミン類共に豊富です。
旬・産地
旬は6~9月。
おもな産地は千葉県、鹿児島県、北海道、福島県、沖縄県などです。寒冷期も沖縄県産のものやオマーンからの輸入品が出回るため、通年で手に入れることができます。
選び方
おいしいいんげんの選び方
太さが均一で豆の形がはっきり浮き出ておらず、色鮮やかなものを選びましょう。太すぎると筋が硬いため、やや細めがおすすめ。ハリがあり、さやの先までピンとしているものが新鮮です。
保存方法・期間
いんげんをおいしく保存するコツ
保存の適温は8℃です。常温だと劣化が進んでしまうので、必ず冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。下の写真のように、さやの向きをそろえてキッチンペーパーと一緒にポリ袋に入れ、ヘタを上にしてグラスなどに立てて保存します(写真右)。保存の目安は約1週間です。
すぐ使わないときは、切って冷凍保存
ヘタを切り、使いやすい長さにカットします。凍ったままでも切ることができるので、少し長めにしておくと便利です。
平らに並べて冷凍用保存袋に入れ、金属トレイなどに寝かせて冷凍庫へ。完全に凍ったら、立てて保存してもかまいません。約1カ月保存できます。
下ごしらえのコツ
板ずりをすると色鮮やかに
1.ヘタを切り、筋がついている場合は引いて取り除く。
2.塩をまぶしたまな板の上で、ころころと転がして板ずりをし、塩をなじませる。
板ずりをしてから茹でると、緑が色鮮やかに仕上がります。茹で上がったらザルにとり、うちわなどであおぎながら手早く冷ましましょう。煮ものやソテーにする場合も、同じように板ずり後に、下茹でしてから調理すると青臭さが残りません。
また、炒めるときも、板ずりをするとうぶ毛やアクが取れて、歯ごたえがよくなります。
香りを残す場合は、板ずりせずに茹でる
いんげん独特の香りを楽しみたい場合は、板ずりせずに茹でる方法もあります。茹でてから塩をふることで下味がつき、豆らしい甘みが引き立ちます。詳しい茹で方はこちらで紹介しています。
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