ダイエットをしているのに、なかなか効果が出ない...という人は、体に毒素がたまり、痩せにくい体質になっているのかも。「体内をいったんキレイにリセットし、代謝のいい体を手に入れられれば痩せやすい体をつくることができます」と管理栄養士の伊達友美先生がおすすめしてくれたのは、フルーツ断食。そのやり方や、痩せる理由について詳しく教えていただきました!
Contents 目次
フルーツ断食でやせる理由は“酵素”にあり
ダイエットの大きな妨げとなる便秘やむくみは、体内に老廃物がたまっている証拠。その原因は食習慣によるところが大きいといいます。
「食べたものを消化するには酵素が必要。食べ過ぎの人や、ジャンクフードや加工食品をよく食べている人は、体内の消化するための酵素が浪費され、老廃物を排出するための酵素が不足しがち。ダイエットを成功させるには、まずは内臓をいったん休ませて、消化に使われていた酵素を排出にまわすことがカギとなります。老廃物を出して体をリセットすれば、体が痩せやすい状態に変わります」(伊達友美先生)
そこで、フルーツの酵素の出番です。
「フルーツには、浄化を促す酵素がたっぷり含まれています。さらに、ビタミンやミネラルも豊富で、代謝が促進されます」
フルーツ断食の3大効果
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- 排泄力が高まりむくみや便秘が改善
フルーツには、老廃物の排泄に働く酵素がたっぷり。また、カリウムも豊富で、よぶんなナトリウムを排出してむくみを防いでくれます。
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- 代謝が上がり脂肪燃焼力UP!
体内の老廃物が排泄されることで、滞っていた血行やリンパの流れもよくなり代謝がスムーズに。効率よく脂肪が燃える体に。
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- だるさがとれて気分がスッキリ!
消化のために使われるエネルギーが減ると、胃腸などの内臓が休まりリフレッシュ。内臓機能が元気になり、体のだるさもとれます。
断食なのに食べ放題!? フルーツ断食はツラくない♪
断食というと〝ひもじい〟イメージがあるけれど、空腹感と闘わずしてできるのがフルーツ断食の魅力。なんと果物を好きなだけ食べられるのです。
断食中の2日間は果物と水だけで過ごします。基本的には、自分の好みの果物を好きなだけ食べてもよいので、満腹感を得られやすくなります」(伊達友美先生)
空腹ストレスがなく続けられるので、断食初心者でも挑戦しやすいのが魅力。ただし注意点もあります。
「いくらラクだからといって、48時間以上続けるのはNGです。必要な栄養が入ってこない状態を体がガマンできるのは、48時間が限界。それ以上になると、体は防御の態勢に入り、栄養をとろうと食欲に火がついてしまいます。こうなったら食欲はもう誰にも止められず、ドカ食い&リバウンドへ一直線。断食期間は48時間を厳守してください」(伊達友美先生)
フルーツ断食のルール
リバウンドせず健康的にやせるためのフルーツ断食のルールをチェック!
Rule1) 期間は2日を厳守。それ以上は行わない
いくら空腹を感じなくても、フルーツだけでは栄養不足に陥るため、48時間以上の断食は、反動によるドカ食いを招きます。2日間で十分体はリセットされるので、やり過ぎないで。
Rule2) 断食中は果物と水ならいくら口にしてもOK
酵素は加熱により壊れるため、生でとること。基本は好みのものを食べればOKですが、南国産の果物は体を冷やすため、避けたほうがベター。水分は水やノンカフェインで無糖のハーブティーなどを。
Rule3) 午前中にとる果物は1種類のみ
いろんな種類を同時に食べると、果物に含まれる複数の酵素が反発し合い、効果が薄れてしまいます。体内の排泄と浄化が高まる午前中は、酵素のパワーを最大限に活かすため、1種類だけに。
Rule4) 断食中はできるだけ体を休める
普段通りに生活してOKですが、体に負担のかかる激しい運動はNG。せっかく体を浄化しているのに、さらに疲労物質をためこむことになります。また、生理中や体調の悪いときは避けましょう。
いざ実践!空腹知らずの48時間フルーツ断食
フルーツ断食を行う期間は2日間ですが、実は断食前後の食生活もかなり重要。
「断食前日に『今のうちに食べておこう』と食べ過ぎた状態で断食に入ると、消化が追いつかずに断食効果が薄れてしまいます。逆に、断食前から食事を減らし過ぎるのもNG。体は食べ物が入ってこないと、エネルギー消費を抑えてためこみモードに入るため、老廃物が排泄されにくくなるのです。また、断食中はどうしても栄養不足になるため、しっかり栄養を補っておくことも大切。赤身肉や豆類などをバランスよくとり、代謝を引き上げておきましょう」(伊達友美先生)
内臓を休めた断食後は、胃にやさしい食事からスタートします。
「栄養の吸収がよくなる時期なので、吸収したくないものは避けるのが鉄則です。ここで脂肪や糖分の多い食事をとってしまうと、せっかくの断食がムダになるので注意して」(伊達友美先生)
1~2日目 導入食期
代謝を高めるバランス食で断食効果をUP!
断食前にフライングして食事の量を減らしてしまうと、体は省エネモードになり逆効果。肉や豆類をしっかりとり、代謝に欠かせないたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを補給することで、老廃物がスムーズに出ていく体に。
1、Lカルニチンで代謝力を底上げ
牛、豚、羊などの赤身肉に多く含まれるLカルニチンは、代謝を上げて体脂肪を燃やすのに効果的。ステーキなどをガッツリ食べましょう。
2、豆類やカレーで内臓機能をUP!
豆類やターメリックを含むカレーには、肝臓や腎臓をキレイにする働きが。内臓機能を高めておくことで、デトックス効果もアップ。
3~4日目 断食中
2日間果物だけで体をしっかりデトックス
果物をとる頻度に制限はありませんが、1日3食+間食のペースでとると、食事のリズムが整いやすくなります。固形のほうが食べ応えはありますが、ジュースのほうが消化吸収にエネルギーが使われないため、断食効果があります。
初夏ならメロンなど、旬の果物は栄養価も高くておすすめです。果物は、好みのものをおいしく食べるのが、ストレスもなくて一番!
5日目 復食期
効果をキープするための大事な時期は胃腸にやさしい食品を
断食後は栄養の吸収がよくなる時期。脂質や糖質の多いもの、小麦加工品、乳製品、カフェインなど、体に吸収したくないものは避けましょう。断食中に休んでいた胃に、負担のかからない、消化のよいメニューを少しずつ食べるようにして。
朝昼:果物+おみそ汁で胃を慣らす
断食直後からごはんなどの主食をとってしまうのは、まだちょっと胃にはヘビー。果物におみそ汁など、汁物を1品加える程度に。
夜:炭水化物は消化のよいものに
夜は炭水化物を解禁。ごはんを食べられる人は食べてもOKですが、おかゆやぞうすい、日本そばなど、消化のよいもののほうがベター。
断食中にもってこい!のフレッシュジュースレシピ
フルーツ断食中におすすめのフレッシュジュースレシピをご紹介。カリウムや食物繊維が豊富な果物を使ったドリンクで、断食効果をアップさせます。ただし、果物を2種類使っているものは、午前中は避けましょう。炭酸を加えたり少し食感を残したりすることで、断食中でも満足感が得やすくなるので、つくり方のポイントもチェックしてください♪
フレッシュジュースレシピ
弾ける炭酸でおなかもふくれる!
ぶどうスカッシュ(1人分59Kcal)
材料(1人分)
ぶどう(巨峰)……100g
炭酸水……適量
つくり方
- ぶどうは種があればとり除いて、皮ごとミキサーにかける。
- 1をグラスに入れ、炭酸水を注ぐ。
薄皮の食物繊維でおなかスッキリ
グレープフルーツとオレンジのジュース(1人分81Kcal)
材料(1人分)
グレープフルーツ……1/2個
オレンジ……1個
つくり方
- グレープフルーツとオレンジは皮をむき、小房に分ける。
- 1を薄皮ごとミキサーにかけて、グラスに注ぐ。