マーガリンやショートニング、植物油脂などが入っていて何かと太る代名詞のパンですが、選び方しだいでヘルシーに食べることができます。今回は東ヨーロッパやロシアで古くから食べられている黒パンことライ麦パンです。カルディで見つけたのは、そのなかでもポピュラーブランドのボロディンスキー。伝統製法で作られ、ロシアでは特に人気のある黒パンです。
Contents 目次
栄養豊富なライ麦50%も
ロシアの黒パンといえば、食べた人がみな、口をそろえておいしいと絶賛するパン。黒い色は主原料となっているライ麦の色で、ライ麦は食物繊維やビタミンなど栄養が豊富に含まれるため、健康効果が見直されている食材のひとつです。
ボロディンスキーは最もポピュラーなライ麦パンのブランドで、ライ麦モルトを使用し、じっくり長い時間をかけて発酵させる伝統のレシピで作られています。当地では毎日のように食べられているそう。
重みがあり、かっちりとしたパンで、日本のフワフワのパンとはまるで別物。水分が少ないので、かなり日持ちします。
私が購入したものも賞味期限が半年以上あって驚きました。そのまま食べられますし、ストック食材としても有用ですね。
原材料はライ麦(50%)、小麦(15%)、砂糖、ライ麦モルト、砂糖シロップ、食塩、イースト、コリアンダー、ライ麦モルトパウダー、ホエイパウダー、酸味料(クエン酸、酢酸)、乳化剤(レシチン)となっています。
パンの上にはプチプチとしたスパイスのコリアンダーがのっています。コリアンダーはハーブティーとしても広く用いられているスパイスで、デトックスや消化促進などさまざまな効果があるとされています。
ぎっしりと密度の濃い黒パン
食べやすいよう薄くスライスされていて、二重の袋で密封されています。
袋を開けるとライ麦の香りがふわっと漂い、パウンドケーキを思わせるような、思ったよりも甘くおいしそうな香りがしてきます。
黒パンはぎっしりかたく濃縮されていて、食べるとライ麦の深い味わいが広がります。味はプレーンですが、少しの酸味と穀物の自然な甘みが口に残ります。ライ麦と小麦のブレンドがちょうどよいおいしさに仕上がっているようです。
ライ麦本来の風味と栄養が詰まったようクセになるおいしさ。食感も「もさっとしている」と「しっとりしている」のどちらともいえない絶妙な食べ感です。
そしてパン一斤の中央を中心にコリアンダーがかけられていて、コリアンダーが独特なアクセントを放っています。
黒パンのうえにハムやチーズなどをのせて食べる場合は、中央のコリアンダーが多いところにのせて食べると、スパイスが効いておいしいです。
甘めのジャムやスプレッドの場合は、コリアンダーが少ないところに塗ると相性がよいかなという印象でした。
ロシアでは主食として食べられているので、どんな食材とも相性がよい黒パン。コリアンダーは人によっては強いと思うかもしれませんが、その独特さもそのまま本場の味という感じでおいしいです。
また開封してから日ごとに変化がほとんどないのもこのパンの特徴。パサパサになったりせず、最後まで初日と同じように食べられるのがよかったです。小さいですが、腹もちもよいので、ぜひダイエット中にもお試しください。
ボロディンスキー ライ麦パン 350g 540円(税込)
文・写真/庄司真紀